これもうきっとGoogle+ガイドブック:第1章 Google+って何なのさ? (2) Google+はTwitterやFacebookやmixiと何が違うの?

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 世の中には様々なSNSがあり、それぞれに特徴があります。その特徴を大まかに分類すると、以下の3つの重要な要素があると思います。

  1. 人のつながり方が、相互に承認を必要とするか否か(つながり方)
  2. 投稿内容が会員や友だち以外にも見られるか否か(公開性)
  3. 会話の流れが把握しやすいか否か(一覧性)

 まず1番目の「つながり方」について。

 Facebookやmixiは、「友だち」関係になるには相互承認が必要です。リクエストを送っても、相手に無視されれば「友だち」にはなれません。それは、つながりを広げるために乗り越えなければならない「壁」であり、逆に言うと、ひとたび「友だち」関係を承認すると、そのつながりは密なものになります。公開範囲を設定することで、「友だち」以外は遮断してしまうことも可能です。

 TwitterやGoogle+では、一方的かつ勝手につながることができます。これを「フォローする」と言います。フォローするのに、相手に断りを入れる必要はありません。そのため、人のつながりは非常にゆるやかで、広がりのある形になります。

 次に、2番目の「公開性」について。

 Facebookやmixiは、基本的に会員以外には情報が公開されません。一部、会員以外にも見られるようにする機能(Facebookページ、mixiページ)は追加されましたが、原則は「閉ざされた世界」です。

 逆にTwitterやGoogle+は、基本的に「オープンな世界」です。公開した投稿は、会員以外でも見ることができますし、Yahoo!などの検索にも引っかかってきます。普通のブログと全く同じで、全世界に向けて発信するというのが原則です。ただ、設定によって、公開範囲を絞ることも可能です。

 ここまでが、TwitterとGoogle+が似ている点です。ここから先は、TwitterとGoogle+が異なる点です。Twitterの公開範囲設定は、全ての投稿に対し、公開するか非公開(フォローされている人にだけ見せる)にするかというざっくりとした形になっています。それに対しGoogle+は、1つ1つの投稿ごとに「誰に見せるか」を簡単に設定できます。ここが大きな違いです。

 最後に、3番目の「一覧性」について。

 Twitterは、誰かに対する返信だろうが何だろうが全て、1つの単独した投稿として扱われます。1対1で対話をしているつもりが、思わぬ方向からコメントが付いて1対多になり、どんどん会話が様々な方向へ分散していき、あっという間に当事者以外には全容を把握するのが難しくなります。客観的に判りやすくまとめるためのサービス(Togetterなど)が別途必要になるほどです。よく「Twitterには『場』が無い」と表現されますが、良い意味でも悪い意味でも、会話の流れをコントロールすることが困難です。

 Google+は、Facebookやmixiと同様、投稿に対するコメントが、下にズラッと並ぶ形になります。最初に投稿された内容を「主」とすると、コメントは「従」という関係になり、上から順に読んでいけば、どういう会話の流れになっているかを簡単に把握できます。


 つまり、Google+とは次のような特徴を持ったSNSです。

  1. 他者とつながる際に事前承認を必要としないため、ゆるやかなネットワークが形成できる
  2. 投稿内容は全世界へ向けて公開から極めて限定的な形まで、投稿ごとに任意で設定できる
  3. 投稿に対するコメントは一覧性が高く、会話の流れを把握しやすい

 これは、どのサービスが優れている・劣っているという話ではなく、それぞれどんな特徴があるか、という話です。その特徴によって、どんな特色が生まれるか、それに対してどう感じるかは、人それぞれだと思います。ボクは例えば、Facebookやmixiは相互承認が必要だから、元々親しい友人や家族とつながるためのサービスだと捉えています。逆にTwitterやGoogle+は基本設計がオープンなので、今まで知らなかった人と出会いやすいサービスといえるでしょう。良い・悪いではなく、それぞれの特徴に合わせた利用をすればいいのではないかと思います。


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