先日、インターネットの電子図書館・青空文庫呼びかけ人の富田倫生さんが亡くなられました。
富田倫生さんのTwitterアカウントは奥様が引き継がれているのですが、先ほどちょっと気になるツイートを見かけました。
青空文庫はじめ関係者による倫生のお別れ会準備が始まった。場所の確保でお金がかかるがなにせボランティア団体。お金がたりない。会費制だが貧乏な人が多いので会費は抑えたい。abc順で企業の寄付を募ろうと動き出し、早くもaで断られたらしい。b以降の利用企業さん、よろしくお願いしますね。
— 富田倫生 (@aobeka) August 24, 2013
そこで、どこの電子書店が青空文庫を利用しているか、調べてみました。
利用点数の多い少ないはありますが、iBookstore、BookLive!、楽天koboイーブックストア、シャープ GALAPAGOS STORE、Amazon Kindleストア、Google Playブックス、ソニー Reader Store、au ブックパス、東芝 BookPlace、任天堂、電子貸本Renta! が青空文庫の恩恵に預かっています。また、AppStoreなどで、青空文庫コンテンツが読めるアプリを有償で販売しているところがいくつかあります。
主要どころだけを調べたので、他にもあるかもしれません。だから、ABC順でAに断られたとはいっても、どこが断ったのかまではわかりませんね。ただ、青空文庫を利用している企業は、ぜひ協賛して欲しいなあ、と思います。
ちょっとショックだったのは、iBookstoreは書誌情報・表紙・奥付など、どこを探しても「青空文庫」が表記されていない点。奥付に入力者名や校正者、青空文庫特有の「表記について」の記述はあるのに、「青空文庫」の名前はどこにもないんですよね。パブリック・ドメインですし、表記することは義務ではないのですが、ちょっと切ないなあ、と。
なお、奥様はTwitterに慣れてないご様子なので、寄付の申し出など問い合わせは info@aozora.gr.jp へメールして頂くのがいいと思います。
[追記]
『富田倫生追悼イベント』の詳細と、寄付の受付窓口ができました。
9月25日15時からの記念シンポジウムは事前予約が必要です。
[9月20日追記]
追悼イベント協賛団体一覧が出ていました。50音順です。
IDPF(International Digital Publishing Forum)
アカデミックリソースガイド
Internet Archive
Internet Watch
株式会社インフォシティ
オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン
株式会社紀伊國屋書店
株式会社GyaO(Yahoo!ブックストア)
グーグル株式会社
KDDI株式会社
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)
JBOYSOFT
出版UD研究会
全国音訳ボランティアネットワーク
ソニーマーケティング株式会社
特定非営利活動法人大学図書館支援機構
一般社団法人デジタルメディア協会(AMD)
有限会社読書工房
図書館友の会全国連絡会
一般社団法人日本劇作家協会
CDV-JAPAN
日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)
社会福祉法人日本点字図書館
日本図書館研究会
一般社団法人日本図書館事業協会
特定非営利活動法人バリアフリー資料リソースセンター
版元ドットコム
ビジネス支援図書館推進協議会
ひつじ書房
株式会社ブックウォーカー
株式会社BookLive
株式会社ブックリスタ
ポット出版
一般社団法人融合研究所
株式会社ライブラリー・アド・サービス
楽天株式会社
リード・エクジビジョン・ジャパン株式会社
立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)
Aで始まるA国の会社は、2社とも名前がないですね……。
[9月24日追記]
4団体追加されました。
塩尻市立図書館
大学図書館問題研究会事務局
株式会社ブクログ
株式会社ブックスキャン