漫画家・赤松健さんが会長をつとめる株式会社Jコミックテラスの「マンガ図書館Z」が、AndroidとiPhoneアプリをリリースしました。そして同時に、「絶版マンガ図書館」アプリが終了というお知らせが出ています。これはどういうことなのでしょう?
「絶版マンガ図書館」アプリ終了のお知らせはこちら。5月25日で終了です。
http://www.mangaz.com/information/detail/1931
そもそも「絶版マンガ図書館」アプリとは?
「絶版マンガ図書館」アプリはもともと「JComi Viewer+」という名称で、2012年8月1日にリリースされた「ウェブブラウザ付きの汎用PDFビューワー」です。
http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/20120801/p1
これは、PDF配布サイトを自分で登録して、自由にPDFをダウンロード閲覧できるというアプリでした。「奇跡の無検閲マンガアプリ」というキャッチコピーのとおり、「AppleやGoogleの審査(検閲)を超えた18禁作品の閲覧が可能」というのが売りでした。
「マンガ図書館Z」のURLは http://www.mangaz.com/ ですが、18禁版は http://r18.mangaz.com/ と別のURLになっており、「自分で勝手に登録してね♪」というのがプラットフォームの規制をかいくぐる策になっていたのです。
「マンガ図書館Z」アプリはどうなっている?
「マンガ図書館Z」アプリでは、「マンガ図書館Z」のウェブサイトに掲載されている作品が閲覧可能です。ただし18禁作品は、ウェブサイト側で「本棚」に登録したものが、アプリの「Web本棚」で閲覧できるという形になっているようです。
ただし「マンガ図書館Z」アプリには「PDF配布サイトを自分で登録」する機能は見当たらないので、恐らくこの機会に廃止されたのだと思われます。
「絶版マンガ図書館」アプリの「作成」ボタンが押せない
ところが「絶版マンガ図書館」アプリを改めて確認してみたら、本稿執筆時点で既に「作成」ボタンは押せない状態になっていました。つまり、初めから登録されている「マンガ図書館Z」以外のウェブサイトは、利用できないのです。
調べてみたのですが、現時点でも「絶版マンガ図書館」の説明には「PDF配布サイトを自分で登録して、自由にPDFをダウンロード閲覧できます」と書いてあり、いつから「作成」が不能だったのかはわかりませんでした。
私はこの機能、リリース当初に試した記憶はあるものの、以後まったく使ってませんでした。「マンガ図書館Z」アプリの「WEB本棚」機能で代替できるなら、大きな問題じゃないのかな?
プレミアム会員がオススメ
なお、月300円(税別)のプレミアム会員になると、本棚に5000冊まで登録可能(無料会員だと7冊まで)で、18禁作品が閲覧可能、作品閲覧時の広告が非表示といった特典があります。
https://www.mangaz.com/prm/guide
私は「絶版マンガ図書館」時代に配信されていたメルマガ「はんぺん」目的でプレミアム会員になったのですが、「マンガ図書館Z」になったら終わってしまったため、月300円はお布施になっています。わはは。