(※写真:写真素材 足成より)
「著作権」関連でボクが気になった先週のニュースについて、コメントをつけてまとめていきます。毎週月曜配信。
DRM回避規制で録画したテレビ番組の利用に制限は出るのか? ※2012年10月22日
福井健策弁護士による解説第3回目。DRM回避と違法ダウンロードを混合しないように気をつけましょう。
企業法務マンサバイバル : コンテンツビジネスにおける著作権(翻案権)侵害の防止策を真面目に考えてみる ※2012年10月23日
- 「アイデア」と「表現」とを区別し、「表現」が類似しないようにする
- 「表現」のうち、「単なる事実の羅列」と「思想感情を表現したもの」とを区別し、思想感情表現は模倣しない
- 個々の表現(要素)について、「ありふれた表現」と「創作性ある表現」とを区別し、創作性ある表現は模倣しない
- 個々の表現(要素)が似ていなくても、表現全体(ストーリー・流れ・組み合わせ)が先行著作物に似ていないかを確認する
これは「そもそも著作物とは何か?」という話ですね。著作物でなければ、著作権侵害にはならないのです。単なるアイデアや事実の羅列は著作物ではないというところがポイントになります。
しかし、最後に書いてある「マネしてる限りヒットにはならない。」という話は、映画のように大きな初期コストをかける場合には言えることですが、出版物の場合は違うだろうな、と。出版にはそれほど初期コストがかからないので、類似企画でもガンガン出しちゃうんですよ。というかむしろ、ヒット作品のマネをした作品でも一定数売れるから、マネるのが当たり前みたいになっちゃってるようで。
「Megaupload」から「Mega」へ:違法ダウンロードを回避する裏技とは « WIRED.jp ※2012年10月23日
暗号解除のためのキーをユーザーが勝手に公開したとしても、事業者側としては知ったこっちゃないという感じになるのでしょうか。うーん……
なんでコンテンツにカネを払うのさ?デジタル時代のぼくらの著作権入門
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福井健策弁護士の本は、共著のコレしかKindleに無いなあ。