キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
昨夜のiPad mini発表でまだあちこちがザワザワしている中、ニコニコ静画(電子書籍)がリニューアルオープンしたと思ったらその直後に、Kindleストアのオープンと端末販売開始のニュースです。やばい、動きが早すぎる。
問題は中身です。現段階で分かっている範囲で、チェックしておきましょう、
Amazon「Kindle」を日本でも11月発売、「Kindleストア」は10月25日オープン -INTERNET Watch ※2012年10月24日
日本版のKindleストアには、角川グループパブリッシング、幻冬舎、講談社、小学館、新潮社、文藝春秋など多数の出版社が参加し、日本語電子書籍を5万タイトル以上提供。オリコン週間“本”ランキングのBOOK(総合)、文庫、コミック、各部門の上位の多くのタイトルをカバーしたとしている。
タイトルの中には、合計1万5000を超える漫画タイトルと、日本の名作などの無料の日本語書籍1万タイトル以上が含まれる。
※太字下線はボクが追加
5万タイトルですって!これはオープン時点としては結構多いです。ただ、ボクが事前に予測していた通り、国内の既存ストアよりは少ないです。
Kindle in Japanの不安要素はコンテンツ量。普通に考えると、既存の国内ストアより多く集められるはずがない、と思うんですが。つまりKoboと同じような状態。
— 鷹野 凌さん (@ryou_takano) 9月 28, 2012
ちなみに楽天Koboイーブックストアは、オープン初日の状態が日本語書籍18,894冊(うち無料作品12,537冊)でした。
恐らくKindleの無料タイトルは青空文庫でしょうから、現時点で楽天Koboイーブックストアに配信されているのとほぼ同数(10,842件)が配信されると思って間違いないでしょう。つまり、5万冊というのがちゃんと用意できていたとしても、通常の書籍は4万冊弱ということになります。
ではこれを、eBook USERにレビューを寄稿した(及びする予定の)主な国内勢と比較してみましょう。右端の無料書籍や楽譜を除外した「真水」の数字を見て下さい。
いかがでしょう? Koboイーブックストアより若干多いですが、他の国内勢に比べるとまだまだというのが分かると思います。ただ、出版社のAmazon/Kindleに対する期待は大きいので、これから結構ハイペースで増えていくのではないかと思われます。下2つのBOOK☆WALKERやニコニコ静画(電子書籍)は同じ土俵で比較するのはちょっと気の毒で、ラノベやコミックの専門店として捉えたほうがいいでしょう。
端末に関しては、Kindle Paperwhiteが11月19日、Kindle Fire HDとKindle Fireが12月19日と少し先の話になりますが、基本的にはKindle専用端末ですし、Kindleアプリは明日からAndroid版・iOS版が両方とも配信されるので、とりあえず現時点で何かタブレット端末を持っているのであれば、新たに購入する必要はないと思います。
Kindleの強みとしては、書籍などの通信販売で既に膨大な利用者がいると思われるAmazonアカウントがそのまま使えることと、紙書籍(新刊・古書とも)と同じ土俵で比較検討できるところです。新刊紙書籍と同じ土俵で比較できる国内勢は、hontoと紀伊國屋書店BookWebPlus(Kinoppy)がありますが、古書まで同じ土俵で比較できるのはAmazon/Kindleだけです。これは恐らく今後とも当面変わらない優位点でしょう。
マルチデバイス対応や、クラウド本棚、しおりや最後に読んだ位置の同期などは、だいたいどの国内電子書店も既に備えている機能なので、Kindleの強みにはなりません。つまり、いまだに専用端末でしか読むことができない Koboイーブックストアは、かなり手痛いハンデを背負ってしまっている状態です。iOS未対応のReader Storeも苦しいですね。
さてさて明日のストアオープンで実際の中身がどうなっているか。楽しみです。
posted with amazlet at 12.10.24
Amazon Digital Services, Inc – JP (2012-11-19)
バックライト付きというのは、ベッドで読むのに最適だと思います。
posted with amazlet at 12.10.24
Amazon Digital Services, Inc – JP (2012-11-19)
3Gモデルは通信料が無料なんですよね。恐ろしい子……。