Facebookでこちらの本が紹介されていました。
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楡 周平
新潮社 (2013-02-28)
売り上げランキング: 2,615
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楡 周平
新潮社 (2013-02-28)
売り上げランキング: 2,616
電子書籍の覇権争いがテーマの小説のようです。「これ電子書籍で出してくれたら読むのに!w」というコメントが付いていたので、「こういうタイトルで電子書籍化されていないなんて、ちょっと切ないなあ……」と思い、Kindleストアで検索をしてみました。
あれ?あるな……。
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新潮社 (2012-04-27)
売り上げランキング: 5,863
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新潮社 (2012-04-27)
売り上げランキング: 3,063
あるにはあるのですが、表紙のデザインが違います。また、副題に「覇者たちの電子書籍戦争」と入っていません。あれあれ?と思い、こんどはAmazon全体で検索をしてみました。
これ、単行本の電子書籍化だったんですね。
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楡 周平
新潮社
売り上げランキング: 154,635
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楡 周平
新潮社
売り上げランキング: 238,436
単行本が2011年10月発売で、上下巻各1575円。
単行本の電子書籍が2012年4月27日発売で、上下巻各1200円。
そして、文庫本が2013年2月28日発売で、上巻578円+下巻620円です。
要するに、「電子書籍で読みたいな」と思ったのですが、電子版上巻分で文庫本上下巻が買えるわけです。せっかく興味を惹かれたのですが、はっきり言って買う気が失せました。もう本棚が満杯なので、なるべく紙の本は買いたくないのです。
新潮社がどのくらいの時差で電子版を出すかわかりませんが、もし単行本と同じペースなら、文庫本の電子版は恐らく半年後に上下巻各480円(2割引き)で出るということなのでしょう。講談社のように、基本的に今後は紙と電子を同時発刊するという方針であれば、こういう妙な時差や価格差は起きないはずですが……。
文庫本は、単行本で売れた書籍を体裁を変えて出す「廉価版」ですから、出版社にとって「1粒で2度美味しい」商品です。そこへ電子版が追加されることで、このような現象が今後は頻発することになるのでしょう。
せめて文庫化するときに、単行本電子版の値段を下げてくれればいいのですけどね。電子書籍は再販価格維持制度の対象商品ではないのですから。著者によっては、文庫化の時に追加エピソードがあったり描写を書き換えてたりする場合もあるので、文庫の電子化もやって欲しいですが。