まつもとあつしさんによるセルフパブリッシングのシビアな現状分析へのカウンターである、堀正岳さんの寄稿記事『ウェブ時代の書き手に必要な「3つの逆転」』が掲載された『月刊群雛2014年06月号』が本日から発売開始されています。
まつもとあつしさんによる、セルフパブリッシングのシビアな現状分析については下記の記事をご参照下さい。
これに対する堀正岳さんの意見は、ちょっと普通に考えたら「えっ!?」と思ってしまうような内容です。ここでは3つの逆転の、見出しだけ紹介しましょう。
- 読者を減らす
- 価値あるものを、無料で与える
- ジャンルに向けて書かない
普通は「読者をいかにして増やすか?」「価値ある情報に、いかにして少しでも多く対価を払ってもらうか?」「興味を持ってもらえるようなジャンルはどこか?」という発想になるはずです。
「んなアホな?」と思うかもしれません。しかし、堀正岳さんは、ちゃんと具体的な傍証を挙げた上で、この「3つの逆転」について説明をしています。凄いなあ。
実は、ゲスト原稿は必ず『月刊群雛』の冒頭に掲載しているので、サンプルで全文読めたりします。隠してもしょうがないので、ここにも貼っておきましょう。
このサンプルの目次でリンクになっていない、8編の新作と、4編の既刊サンプルと、参加者のインタビューは、ご購入いただくと読むことができます。現時点で購入可能なのは、BCCKS、Kindleストア、楽天Koboです。
月刊群雛 (GunSu) 2014年 06月号 ~ インディーズ作家を応援するマガジン ~
posted with AZlink at 2014.5.27
堀正岳,ハル(@sakuraSoftware),夕凪なくも,竹島八百富,檜原まり子,神楽坂らせん,しんいち,きうり,山田佳江,鷹野凌
日本独立作家同盟
月刊群雛 (GunSu) 2014年 06月号 〜 インディーズ作家を応援するマガジン 〜 |
ところで、『既存商業メディアの力を使えない無名の新人に「1000人の村」は育てられないのだろうか?』の反響で最も印象深かったのが、『きんどう』のzonさんのこのツイート。
今日明日はムリだろうけども、ちゃんと開墾を根気よくやれば2年あればいけると思うなぁ。 / “既存商業メディアの力を使えない無名の新人に「1000人の村」は育てられないのだろうか? : 見て歩く者 by 鷹野凌” http://t.co/d25TqPIgNj
— きんどう (@kindouinfo) 2014, 5月 25
『きんどう』の開始日は2012年11月30日です。まだ2年経っていないのです。全くの新規でメディアを立ち上げ、既にKindleストア専門の情報サイトとして確固たる地位を築いています。毎日ずっとKindleストアに張り付き、毎日欠かさず何本も記事を書き続けている姿をボクは知っています。
「ちゃんと開墾を根気よくやれば」
たぶんそれが1番の近道で、かつ、1番難しいところなのですよね。