2日続けて神保町へ行く用事があったので、ついでに三省堂神保町本店へ行って「デジ本プラス」を体験してきました。デジ本プラスは三省堂がやっている、紙の雑誌を買うと電子版(「BookLive!」のクーポン)が貰えるサービスです。
三省堂神保町本店には、電子書籍カウンターがあります。
このカウンターは1階の1番奥にあるのですが、実は2階からエスカレーターで降りてくると真正面にあるので、結構目立ちます。
インプレスR&Dがやっている、国立国会図書館所蔵古書のプリント・オン・デマンド(POD)サービスもアピールしてました。
もちろんデジ本プラスのアピールも。
雑誌コーナーの横にある「デジ本」(プラスではない)の案内掲示の下にも、デジ本プラスの案内がありました。
しかしなんといっても、デジ本プラスの威力が発揮されるのは、特設カウンターとか特設コーナーではなく、普通に平積みされている雑誌が対象になっているという点でしょう。
上の写真のように、1番上だけ立ち読み用になっており、2冊め以降にオマケとデジ本プラスの案内が差し込まれ、ゴムバンドで止めてありました。
雑誌をレジカウンターへ持っていって決済すると、レシートとは別にデジ本プラスのクーポン番号が記載された紙を渡されます。レジから自動発券されるので、ユーザーも店員も負担が少なくて良いんじゃないでしょうか(※上図クーポンは使用済みです)。
使う時は、BookLive!トップページ右上の「クーポン」ではなく
少し下、左カラムにある「三省堂書店 デジ本プラス」バナーをクリックし、
三省堂連携サービスのページを少し下にスクロールして、
手持ちのクーポンの雑誌名と同じものをクリックし、
そしてクーポン番号を入力……って、階層が深すぎるわ!!
さすがにもう少し分かりやすい形にできないですかね……せっかく良い取り組みなんだから。割引クーポンやデジ本(プラスではない)はMyページからリンクが貼られているのに、デジ本プラスは「ご利用ガイド」からリンクが貼られているって、さすがにちょっとおかしいでしょ。探しだすのにちょっと苦労しました。
「三省堂書店」のウェブサイトの方が、ファーストビューにボタンがあるぶん、まだ親切だと思います。まあ、一緒に入ってる案内にも、「三省堂書店ホームページから」って書いてありますしね……。
しかし、「手持ちのクーポンの雑誌名と同じものをクリック」という操作ってなぜ必要なんだろうか? コード入力一発で、どの本なのかを特定することも可能だと思うんだけど。
正直、クーポン番号入力のUIにはもう少し工夫の余地ありですが、雑誌を買うとレジでそのままデジ本プラスのクーポン番号が発券されるというのはとても良い仕組みだと思います。BookLive!の人が「デジ本プラスは三省堂とやってるサービスなので、他へ展開する予定はいまのところない」って言ってた記憶があるんですけど、これは三省堂だけじゃもったいない。
コンビニで同様のサービスを全国的に始めたら、結構ブレイクしそうな予感。自社で電子書店やってないコンビニ(「エルパカBOOKS」を閉鎖したばかりのローソンとか、ファミマとか)と提携したらどうだろう? かなりの勢いで「電子書籍」サービスが普及できると思うんだけど。
あと、店内をざっと回ってみた感じ、雑誌以外(書籍・マンガなど)で対応している事例が見つけられなかったのがちょいと残念な感じでした。あとから案内ページを見たら、「宇宙兄弟」とか「昭和の中坊」などが対応してたみたいだけど。
でも、すごく可能性は感じるサービスですよ、これは。最初は「タダでついてくる」形じゃないと普及しないかもしれないけど、利用者側が慣れてきたら「セット販売価格」みたいな感じで、多少上乗せしても売れるんじゃないかな?