ガラポン株式会社 代表取締役 保田歩氏
2月6日に池袋サンシャイン文化会館で行われた、第18回「TVとネットの近未来カンファレンス」のレポート第2弾、ガラポン株式会社 代表取締役 保田歩氏による、全録機「ガラポンTV」についてです。
第18回「TVとネットの近未来カンファレンス」は、社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)の「page2014」オープンイベントとして開催されました。登壇者は以下のとおりです。
- ジャーナリスト 野々下裕子氏によるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー報告
- ガラポン株式会社 代表取締役 保田歩氏による、全録機「ガラポンTV」について ←この記事はここ
- インドのスタートアップ企業 Innovatune 代表 Gijo Sivan氏による「iBeacon」について
- クラウドファンディング「WESYM」 笹本裕氏
(※直前にTwitter Japanの社長へ就任)
- 株式会社メタキャスト 井上大輔氏(司会)
- データセクション株式会社 橋本大也氏(司会)
テレビ視聴の革命を起こす、全録機「ガラポンTV」
「何とか生き残って会社を続けています」と保田氏。この事業を始めた当初からずっと「テレビ視聴に革命を起こす!」と言い続けているそうです。
保田氏は、来場者に「テレビ見てますか?」と問いかけます。あまり手が挙がりません。いい番組や面白い番組もたくさんあるのに、忙しい人はなかなか見られないのが現状だと保田氏は言います。堀江貴文氏が「決まった時間に見るとか、刑務所にでもいないと無理だよな」と言ってたそうで。
そこで登場したのが「ガラポンTV」です。
ガラポンTVは「テレビ視聴の革命」です。120日分の全てのTV番組(ワンセグ)が自宅に保存されていて、どこからでもどんなデバイスからでも検索してインターネット経由で即視聴できる。そんな夢の世界を実現しました。
「ガラポンTV」には、以下の様な特徴があるそうです。
- 時間の制約なし
全テレビ番組録画(8チャンネル×24時間×4ヶ月間)
- 場所の制約なし
インターネット + マルチデバイス視聴 + オフライン再生
- 検索
番組名 + 説明文 + 番組内テキストで録画番組を検索
- ソーシャル
番組レビューや Like を活用した「面白い番組」の発見
- オープンプラットフォーム
API公開 & ハードウェアOEM提供可能
ほんとはハードをやらずにクラウドにしたいのだけど、法的な問題(著作権法)があるのでできないのが現状とのこと。そこで保田氏は、TV局に「実証実験をやりましょう!」と提案しているそうです。
ところがTV局の方々は「”全録” なんて普及したら視聴率が下がる!」と思い込んでいるそうです。保田氏は「そうじゃないんです、僕らだけじゃないですか味方は」と説得をしているとか。ビデオ・オン・デマンド(VOD)は、リアルタイムの放送を試聴する時間を上書きしてしまうけど、「ガラポンTV」は主にTV受像機がない場所でモバイル利用されるので、むしろ視聴者を増やすことになる、と。
みんなのテレビ番組レビューサイト ガラポンTVサイト
上図リンク先が、ガラポンTVが提供しているテレビ番組レビューサイトです。「『面白い番組の探し方』についての答えは、ソーシャルしかない」という保田氏の考えには共感できます。確かに、番組検索をTVのリモコンでやるなんて、馬鹿げてますよね。
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[追記]
保田氏から補足がありました。
@ryou_takano レポありがとうございます。補足させてください。「ビデオ・オン・デマンド(VOD)は、リアルタイムの放送を試聴する時間を上書きしてしまうけど」というのは、「テレビで視聴するVOD(録画機含む)」という意味です。テレビの画面を放送から奪うので。
— 保田歩@ガラポン (@garapon_ayumu) 2014, 5月 5