国際電子出版EXPOに行ってきた ~ パピレス、コトブキ企画、コトハコ、イー・スピリット、ソニーDADCジャパン、CO2パブリッシング、東芝、富士通編

残りのブースは、駆け足で見たor写真撮っただけという感じです。いちおう資料はもらってきているので、まとめて簡単にレポートさせて頂きます。

(株) パピレス

スマートフォン・タブレット・PC・携帯に加え海外配信まで!月100万冊以上の販売力を持ち、あらゆる販路で展開できるパピレスなら貴社のコンテンツの売上を最大化することが可能です。

1995年からサービスを展開している電子書籍ストアの老舗です。AmazonやKoboに対抗するための手段を何か打ち出してくるかなー?と思ったのですが、特に目新しいものは無かったです。どうするつもりなんでしょうね?

(株)コトブキ企画

デジタルブック「My PAGE View」及び出版会社様向け電子書籍試読サイト構築システム「立ち読みくん」を初公開。 安価に電子書籍の試読サイトを簡単に立ち上げる事が可能な「立ち読みくん」をぜひご体験ください。

ブースがオレンジ色で結構目立っていたので、なんとなく立ち寄ってしまいました。中小の出版社向けに、電子書籍の作成と販売サイトの構築をするサービスのようです。「自社のウェブサイトから直接、ユーザーが電子書籍を購入できるようにしたい」というニーズってあるんでしょうか?

出版社自らが運営するストアは角川グループの「BOOK☆WALKER」が最大だと思いますが、今後は小学館やスクウェア・エニックス・一迅社などの他社コンテンツも販売していくことが決定しています。

つまり、これは電子書籍ストアに限らずどこのウェブサイトでも同じことが言えますが、コンテンツの質・量・鮮度がなければユーザーは訪問してくれない=売れないのです。

自社のウェブサイトにどれほど集客力があるか次第ですが、無料のシステムならともかく、毎月固定で費用がかかる仕組みを入れたところで、ペイできるはずがないと思うのですが……。ちなみにこの「立ち読みくん」は、初期5万円、登録100冊(50GB)月額12,000円です。

(株) コトハコ

Letternalは、「レター」という形で情報を整理して提供し、共感を得て読者を広げていく、「ソーシャルマガジン」です。ブログ・メルマガを超えた新世代のストック型情報発信プラットフォーム。

ECサイトASPと、「tokyo人.jp」というスマートフォン向けの電子チラシ配信サービス、「レターナル」というニュースレターサービスの紹介をしていました。もらった資料に「メルマガ・ブログはもう古い!」と書いてあるのですが、いまいち違いが見えない……きっとボクの理解力が足らないのだと思います。

(株) イー・スピリット

テキストと朗読を組み合わせた電子書籍アプリと、朗読オーディオブックの制作ソリューションをご紹介。読み手に著名俳優・女優を起用した、直木賞作家作品の朗読オーディオブックCDの特別販売も実施します!

リッチコンテンツのなかでも「朗読」って面白いジャンルだと思うんですが、著名俳優・女優をつかっているから制作費が膨らんでしまうのでしょうか。写真の「光と影」は定価2,800円、会場価格2,500円でした。うーん。

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高賀 伊保里

中経出版

売り上げランキング: 42783

有名声優を使っていても、こちらは1,890円です。

(株) ソニーDADCジャパン

Digital Publishing System for Blu-ray Discは書籍をFull-HD画質の大画面で観るソリューションです。 Blu-ray Discの大容量を生かした動画と書籍の新しいスタイルをご提案致します。

メーカーだから、「円盤で売る」という発想から離れられないのかなあ……。

(株) CO2パブリッシング

「パブー」や「wook」と似たような、セルフパブリッシングサービスの「BUKUMO」を出展していました。おもしろいのは、ストアアプリの利用料は1冊月額300円ですが、販売手数料はかからないという点です。ただ、別途iOSデベロッパプログラム登録料が年間8,400円必要になってしまうのですが……。

その他

富士通ブース。

東芝ブース。

2社とも写真を撮っただけで、細かく内容は見ていません。メーカー系は自社の端末を売ることが最優先になっていて、電子書籍ストアとして魅力が薄いという先入観がボクにあって……。

ソニー「Reader」やシャープ「GALAPAGOS」は出展すら無かったというのが、ある意味象徴的なのではないかという気がします。しかしまさか、紀伊国屋書店「BookWebPlus」まで出展していないとは。紀伊国屋書店はブックフェアには出展していますが、紙の本を販売しているだけでした。うーん。

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