(※写真:写真素材 足成より)
「紙書籍・電子書籍」関連でボクが気になった先週のニュースについて、コメントをつけてまとめていきます。毎週月曜配信。
先週は電子書店のビューワアプリ等のアップデートがやたらといっぱいありました。
紀伊國屋書店、Windows向け電子書籍クライアント「Kinoppy for Win」v1.1.0を公開 – 窓の杜 ※2012年12月4日
ファイルフォーマット毎に違うビューワが起動していたのが、1本化されました。EPUB対応やしおり同期機能など。AndroidやiOSアプリと同等の品質になった、という感じですね。
BookLive! for Android Ver2.2.0リリース – アプリ ダウンロード – 電子書籍ストア BookLive! ※2012年12月3日
Windows版とAndroid版がアップデート。マーカー・メモ・辞書機能に対応しました。そしてLideoの発売に合わせ、端末登録の上限を3台から5台に拡大しました。これは嬉しい。ちなみにiOS版はまだアップデートしていないようです。
BOOK☆WALKERがEPUB3に全面対応 ビューワー機能を一新、PC版も近日公開 |株式会社ブックウォーカーのプレスリリース ※2012年12月6日
こちらもEPUB対応と、ビューワのリニューアル。EPUB対応予定はちょうど半年前にリリースされていたのですが、思ったより時間がかかった感じですね。これによって講談社の配信が始まったのが何気にでかい。小学館マダー? ビューワはしおり・付箋の自動同期機能と、本棚同期(自動ではない)が嬉しいところです。さりげなくPC版ビューワの近日リリースにも触れられています。
iPhone/iPad向けアプリ「電子書籍 GALAPAGOS」の最新版公開 – ケータイ Watch ※2012年12月7日
こちらはiOSアプリのアップデート。Android版の「デスク」を「ネット書庫」に昇華させたような感じですかね。まだ触れてないのですが、旧iOS版の良い所とAndroid版の良い所がうまく融合しているといいのですが。Android版の「ブックシェルフ」は正直使いづらいのですよね(;^ω^)
ソニーの電子書籍 Reader™ – Google Play の Android アプリ ※2012年12月5日
Android4.2で発生していた不具合対処。まだ一部おかしいところがあるようです。
Kindle – Google Play の Android アプリ ※2012年12月5日
こちらも不具合対処。
Amazon.co.jp ヘルプ: Kindle Paperwhite ソフトウェアアップデート ※2012年12月7日
ファームウェアのアップデート。Wi-Fiがうまく設定できない不具合が解消されるようです。ボクは全く問題なかったので検証できず。「Wi-Fi経由でお手持ちのKindle Paperwhiteに自動送信されます。」とありますが、設定できない人はUSBでPCへ接続してファイルを転送すればいけます。
アマゾンのこれからを「読む」には « マガジン航[kɔː] ※2012年12月5日
ここが気になります。
私が個人的にアップルもグーグルも狙ってくるだろうという、これからの電子書籍ビジネスの大穴といえる部分に突っ込んでいるのだが、これは私の口からは言いたくないので、興味のある人はインタビュー映像を探してほしい。
インタビュー映像はあったのですが、英語のインタビュー30分も聞くのは……((( ´w` )))
中古品が投げ売り! 楽天「コボタッチ」がもたらした意外な効果 – デジタル – 日経トレンディネット ※2012年12月5日
意外な効果というのがここ。
コボタッチを購入して電子書籍に興味を持ったものの、使い勝手やコンテンツの品ぞろえに不満を持ち、ソニーをはじめとする他社製品に注目して乗り換える客が多い
ほんとかよ!みたいな話。端末そのものは、それほど悪くないと思うんですけどね……。
キンドル来襲で「電子書籍」消耗戦:FACTA online ※2012年12月5日
「端末」にしか焦点を当てていない酷い記事。
皮肉を込めて言えば、2010年頃にも電子書籍元年と呼ばれた時期があった。ソニーやパナソニック、シャープがしのぎを削ったが、今やまともに展開し続けているのはソニーだけ。
GALAPAGOSはさんざん批判された「専用端末」から大きく舵を切って、汎用Android端末として今でも販売していますし、ストアも健在なんですが(;^ω^)
Koboの内弁慶:書店とオンラインストアの関係構築 « EBook2.0 Magazine ※2012年12月6日
カナダのKoboは推定シェア55%もあるという話。
hon.jp DayWatch – 米Amazon、タブレット機Kindle Fireシリーズで児童向け定額コンテンツサービス「Kindle FreeTime Unlimited」を開始 ※2012年12月6日
ジャンル限定とはいえ、Kindleが定額制サービスを展開し始めたというのはわりとインパクトの大きい話だと思います。
パブー、Kindleストアとの連携開始に伴いサービスの一部を有料化 – ITmedia eBook USER ※2012年12月6日
ようやくKobo以外の提携が始まったと思ったら、同時に有料化ですかあ……まあニーズは高いと思うので、企業としては正しい戦略だと思います。が、利用者としてはちょっと残念。著者印税は35%と、Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)で直接やる場合と同じですが、直接やると税金(手続きしないと源泉で30%引かれる)と銀行手数料(結構高いらしい)がかかっちゃうので、パブーを通したほうがお得でラクかもしれません。月額525円。
[iPad, iPhone] 富豪ブック: 2つのデバイスを並べると…あら不思議。これが本物の電子書籍や!無料。 – たのしいiPhone! AppBank ※2012年12月7日
こういう馬鹿、結構好きです。シグマブックやSony Tablet Pは、なぜ流行らなかったのか……。
BookLive、国内初の電子書籍専用プリペイドカードを発行 | 電子書籍 – 財経新聞 ※2012年12月7日
ポイントはこれを「三省堂で売る」というところ。つまり間接的に「電子書籍を書店で買う」形になるわけです。クレジットカードを持てないのではなく主義として持たない・使わないという層もいるので、選択肢の一つとしていいのではないでしょうか。ただ、Lideoもそうですけど、三省堂だけだとカバーできる範囲があまりに狭い……。
イード 電子書籍アワード2012…最優秀端末は Kindle | レスポンス ※2012年12月8日
顧客満足度調査の結果です。
PC部門「BookLive!」
スマートフォン部門「BOOK☆WALKER」
PC+スマートフォン部門「Fujisan.co.jp」
電子書籍専用端末部門「Kindle」
マンガ部門「電子書店パピレス」
小説部門「BookLive!」
マンガ部門のパピレスがちょっと意外。ラインナップ的にはちょっと弱いという印象だったのですが、何が要因だったんでしょう?(記事からは分からない)
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