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出版業界関連でボクが気になった先週のニュースについて、コメントをつけてまとめていきます。電子出版界隈が中心です。先週は、メディアドゥの上場会見で藤田社長が電子図書館事業への参入を明言したことが話題になっていました。
hon.jp DayWatch – 仏議会、DRM付き電子書籍に高い税率を課す法案を可決 ※2013年11月18日
すごいことやるなあ、という感じ。他国がこの動きに追随するかどうか。
【山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ】Amazon「Kindle Fire HDX 7」 ~大幅な軽量化と高解像度化を果たした新Kindle Fireの上位モデル – PC Watch ※2013年11月18日
先代が「重い」という評判だったので、意地になって軽量化を図ってきたというところでしょうか。それでもまだNexus 7 (2013)より重い。背面カメラもない。16GBモデルでたった3000円しか違わない。その上 Amazon専用機を選ぶ理由があるのか。
コンビニの雑誌や本の売上はどれだけ落ちているのか(不破雷蔵) – 個人 – Yahoo!ニュース ※2013年11月18日
コンビニ店舗数は増えているのに、コンビニ全体の出版物売上は激減しているというのがよくわかります。10年前の半分。
PlayStation Vita TVとReaderで迫力満点の大画面読書 – ITmedia eBook USER ※2013年11月19日
自分の記事ですがピックアップ。コミュニティで画質についての質問がありました。ポータブルVitaだと720iですが、Vita TVは自動設定で1080i出力されていたので、まあまあ綺麗です。接写してみたので、興味ある方は確認してみてください。
電子で広がる「個人出版」 出版社「中抜き」、存在意義は:朝日新聞デジタル(※会員限定) ※2013年11月20日
藤井太洋さん、鈴木みそさんが取り上げられています。そろそろ次の成功事例が欲しいところですね。インプレスR&Dの井芹昌信社長が指摘している「個人出版の当面の課題は、校閲を含む品質保証をどう担保するか」というのは、確かに。
ところで、楽天koboの「Kobo Writing Life」は、公式には日本未展開なのですが。パブーなどのディストリビューションサービスを使えば出せるので、致命的な間違いというわけではないですが、メディアチューンズを使えば個人出版未対応プラットフォームにも出せるので……。
楽天株式会社: Kobo社、「楽天ブックス」と電子書籍販売で連携強化 | ニュース ※2013年11月20日
おそらく準備期間も入れれば、2年越しということになるのでしょう。ようやく楽天ブックスで普通にkoboの電子書籍が買えるようになりました。ボクも「楽天ブックスがアップデートして、楽天koboの電子書籍を直接購入できるようになった」という記事を書きましたので、詳細はこちらをご確認下さい。いままでの弱点が見事に補われていると思います。
公共図書館の「電子書籍」貸し出し 出版社、協力の動き―「競合」から「協業」へ+(1/3ページ) – MSN産経ニュース ※2013年11月日
「出版業界が以前、ベストセラー本を複数購入する公共図書館を『無料貸本屋』と批判した経緯が背景にある。」のは確かなんですが、”競合”するのは出版社ではなく書店なのでは?ちょっと違和感。
米Amazon、Kindle Paperwhiteと読書サイト「Goodreads」の統合を強化 -INTERNET Watch ※2013年11月20日
米の話。日本で例えれば、ブクログか読書メーターがAmazonに買収されKindleに組み込まれた、という感じの動きです。Amazonカスタマーレビューと、どういう形で共存するのかな?
「c-shelf」でしか手に入らない無料電子特典で雑誌2誌の増売をバックアップ ~過去同様のキャンペーンで加盟店は雑誌実売率20%アップ~ | 株式会社トーハン | プレスリリース配信代行『ドリームニュース』 ※2013年11月20日
店頭販売であることを活かしたいい動き。しかし、せっかくプレスリリースを出しても、どこのメディアも反応していないというのが悲しいところ。「スマートブックストア」って、いまどんな状況なんだろう?
絶版本を電子で復刊 インプレスR&Dがサービス :日本経済新聞(※会員限定) ※2013年11月20日
最近動きの激しいインプレスの新サービス。「NextPublishingの活用パターンの1つ」とのことです。
しかし、記事の内容と関係なくて申し訳ないのですが、これたった400字なのに会員限定なんですよね……。
開始からわずか17日で累計20万DL突破――NHN「comico」 – ITmedia eBook USER ※2013年11月20日
凄まじいダウンロード数。LINEの会員数は日本だけでも4700万人ですもんねぇ……たったの0.43%でこれですから。恐ろしいパワー。
メディアドゥの藤田社長「電子図書館を展開する」 :経営トーク :企業 :マーケット :日本経済新聞(※会員限定) ※2013年11月20日
藤田恭嗣社長へのインタビュー。上場初日で値がつかず、初値は公開価格の約3.6倍になりました。
ところで、ボクもこれまで知らなかったし、ほとんどニュースにもなっていないのですが、メディアドゥは昨年の時点でOverDriveと提携しているらしいのですよね。
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ポット出版 (2013-06-26)
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今年の2月27発売の↑こちらの本で、「メディアドゥ溝口敦氏が語る」というコラムに「(OverDrive代表の)スティーブ・ポタッシュとメディアドゥ代表の藤田(恭嗣)が意気投合し、先頃業務提携し、海外及び日本での展開を進めているところです」という記述があります。
上場でがっつり資金集めができたので、OverDrive社のシステムを使った「電子図書館を展開する」動きが、来年早々にでもあるのでは。KADOKAWA・講談社・紀伊國屋のJDLSはどうなる? 大日本印刷グループの図書館流通センター(TRC)はどうする? 来年は電子図書館周りが、いろいろ賑やかになりそうです。
【山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ】アップル「iPad mini Retinaディスプレイモデル」で電子書籍を試す ~高解像ディスプレイと軽量な本体により快適な読書が可能 – PC Watch ※2013年11月22日
なんでKinoppyだけそんなに画質がいいんだろう?と思って調べてみたら、「大東京トイボックス」はHyC形式で配信されているんですね。縦幅1536ピクセルで、TraceZoomができるという、Kinoppyでもあまり見かけない珍しいファイル形式です。確か、手塚プロダクションの作品は、Kinoppyだと全部HyC形式だったはず。調べてみたら、幻冬舎コミックスも最近のはEPUBに変わっていました。
大東京トイボックス 1 / うめ <電子版> – 紀伊國屋書店ウェブストア
↑1巻(61.8MB)~9巻(86.9MB)はHyC形式でした。
大東京トイボックス 10 / うめ <電子版> – 紀伊國屋書店ウェブストア
↑10巻はEPUB(99.48MB)。ファイル容量は9巻より多いくらいなので、たぶん画質もそれほど変わっていないと思います。
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幻冬舎コミックス (2012-09-06)
↑Kindleだと1巻は41MB。Kinoppyの3分の2くらい。
ちなみにReader Storeは.book形式で配信されており、1巻は33.6MB、8巻は29.0MBと、Kinoppyの半分くらいなのですが、9巻は73.0MB、10巻は87.5MBと、同じシリーズでも最近の巻は画質にこだわるようになったというのが見てとれます。面白い。
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幻冬舎コミックス (2013-09-24)
Kinndleでも、10巻は95MBあります。幻冬舎がHyC形式での制作をやめて、.book形式とEPUB形式に絞ったということだと思います。いずれ、EPUBに1本化されそう。だから、最近の巻で比べると、恐らくそんなに差は出ないんじゃないかな?