倉下忠憲さんの〈びっくら本〉企画に乗って、2014年に読んで面白かった本を10冊挙げてみる #mybooks2014

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鷹野の本棚

2014年に読んで面白かった本を10冊挙げてみます。元ネタは、倉下忠憲さんの〈びっくら本〉企画。こういう記事を書くときに、購入履歴が簡単にチェックできるのは便利だなあ……。

まずビジネス書から。ブラッド・ストーン氏の『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』です。Kindleで読みました。Amazonという会社の嫌らしさや、ジェフ・ベゾスという人間の冷徹さが見事に描き出されています。これが本人公認だというから凄い。奥さんは気に入らなかったみたいですが。

日経BP社

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続いて、最も役に立った本。中山信弘氏の『著作権法 第2版』です。2015年1月から施行される改正著作権法を踏まえた体系書。720ページあるハードカバー本を読むのは骨が折れましたが、ちょうどボクが取り組んでいた原稿を書くのに大変役に立ちました。

有斐閣

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次に、明るい気持ちになった1冊。内沼晋太郎さんの『本の逆襲』です。Kindleで読んで、紙版も買っています。下北沢の本屋さん「B&B」での取り組みを中心とした、未来への提案です。「出版業界の未来は暗いかもしれないが、本の未来は明るい」という言葉が、この本の訴えていることを見事に表現しています。石橋毅史氏の『「本屋」は死なない』が、読んでいて暗い気持ちにしかなれなかったのとは好対照。

朝日出版社

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同じく、本にまつわる本。永江朗さんの『「本が売れない」というけれど』です。紙版で読んでます(というか電子版がまだ出てない)。新しいことが書かれているわけではないけど、「書店数は減ってるけど、総坪数はまだ増え続けている」といった現状を、網羅的かつ正確に把握しようとしている本です。ツッコミどころが少ないという意味で良書。この手の本には、ツッコミどころ満載のものが多いのです。

ポプラ社

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次に、まだ事例の少ない、電子書籍の成功談。鈴木みそさんと小沢高広さんの『電子書籍で1000万円儲かる方法』です。Kindleで読みました。真面目に、真摯に取り組んだプロセスを惜しむことなく公開している1冊。出版関係者には、めちゃ参考になると思います。残念ながら、紙版は売れていないとのこと。ある人から「これはタイトルで失敗している」という意見を聞いて、なるほどなあと思いました。鈴木みそさんも小沢高広さんも、真面目に、真摯に取り組んだ結果、稼ぐことができたのに、「儲かる方法」だとどうしても「濡れ手で粟」みたいなイメージが先行しちゃうよなあ、と。

学研パブリッシング

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ここからはフィクション。ロビン・スローン氏の『ペナンブラ氏の24時間書店』です。Kindleで読みました。面白くて、ベッドの中に端末を持ち込んでしまいました。フロントライト、便利。読み終わったら朝、という経験を久々に味わいました。

東京創元社

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漫画では、まず真っ先に鈴木みそさんの『ナナのリテラシー』でしょう。Kindleで読みました。『電子書籍で1000万円儲かる方法』と表裏なので、両方読むとさらに楽しめると思います。セリフが、紙版は出版社に配慮したマイルドな表現になってますが、Kindle版はストレート。2巻はゲーム業界の話。3巻はまた漫画家〝鈴木みそ吉〟の話に戻るそうです。

次に、ハノカゲさんの『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』です(1冊じゃない)。BOOK☆WALKERで読みました。元々のテレビアニメシリーズにヤラれて、劇場版映画にもさらにヤラれたので、コミックも買っちゃいました。イヌカレー空間をはじめとする独特の映像表現を、うまーく漫画表現に落とし込んでいます。ほむほむまじほむほむ。

劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 1巻 │電子書籍ストア BOOK☆WALKER

続いて、水あさとさんの『デンキ街の本屋さん』です(1冊じゃない)。BOOK☆WALKERで読みました。何がきっかけで買ったのか覚えていない……購入履歴によると7月31日に買ってるので、アニメ放映前。アニメ化の話題を見て、気になって1巻だけ買って読んでみたら面白かったから全部買っちゃった、っていうパターンかな。水あさとさんの描く照れ顔や泣き顔が好き。

デンキ街の本屋さん 1 │電子書籍ストア BOOK☆WALKER

最後に、2014年に読んだ中で1番ヤラれたシリーズ(1冊じゃない)。榎宮祐さんの『ノーゲーム・ノーライフ』です。BOOK☆WALKERで読みました。購入履歴を確認したら、ニコニコ動画で第9話『解離法《スカイ・ウォーク》』を視聴した日にまとめ買いしていました。アニメを見て感動して泣いて既刊すべてを衝動的に購入、ノンストップで読んだ記憶があります。また、何度も読み返しています。アニメの演出も凄かった。第8話のエンディングで背筋がゾクゾクッとさせられ、ここからどう話が転がるんだと思ったら第9話の謎解きが凄い! これぞカタルシス! という感じでした。思わず「榎宮祐さんすげぇ」とつぶやいたような記憶も。

ノーゲーム・ノーライフ 1 │電子書籍ストア BOOK☆WALKER

以上、10冊にしようと思ったら、10シリーズになってしまいました。わはは。紙の比率がまだ意外と高いように見えますが、買ってる点数は圧倒的に電子の方が多いです。電子化遅いんだもん……。本棚が危険水域に入ってきたので、もう本当は紙で買いたくないんだけどなあ。

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