#ブロガーサミット 2013の内容に沿って、自分にとって「ブログ」とは何かを改めて考えてみた

ブロガーサミット2013

ブロガーサミット2013」というイベントに行ってきました。累計申込者数1012名、登壇者関係者97名という、結構大規模なイベント。パネルディスカッションが6パートで、短い休憩を挟んで6時間、その後懇親会という構成でした。なんと参加費無料。スポンサー各社と、徳力基彦さん及びアジャイルメディア・ネットワークの方々に感謝。

イベントの内容については、既にいろんな方々がブログに書いていますし

Twitterにも実況ツイートがたくさん流れていますので

ボクは、もし自分が登壇者だったら、こういうテーマ・こういう質問に対しどういうことを話すだろう? という観点でエントリーにしておきます。

  1. ブログ ~この10年~
  2. 個人ブログからブログメディアへ
  3. ブログサービスの近未来
  4. ビデオブロガーの今
  5. ブログライフバランス
  6. ブログを書くということ

1. ブログ ~この10年~

日本でブログが普及し始めたのは2002年頃からのようですが、ボクが「ブログ」を始めたのは2004年12月でした。ただ、それ以前からNIFTY SERVEを利用していたり、ウェブサイトを作っていたりしたので、「情報発信歴」はブログ歴よりもう少し長いです。

ブログ以前は@niftyが提供していた「noteブック」を日記代わりに使っていて、サービス終了時に「ココログ」へコンバートできたので、ボクの旧ブログには2001年5月からのログが残っています。ちなみにmxiを始めたのは2005年5月、Twitterを始めたのは2010年3月でした。

「鷹野 凌」というのは2011年3月から使い始めたペンネームで、それ以前の人間関係とは完全に切り離した形にしています。このブログ「見て歩く者」を始めたのは2011年6月で、旧ブログとは完全に切り離した形で運営しています。つまりどちらもゼロベースからの再始動です。

2. 個人ブログからブログメディアへ

旧ブログは、身の回りの出来事を書き残す「日記」の延長上にありました。つまり、不特定多数に読まれることを目的とした「情報発信」というよりは、自分のために「記録を残す」ことを目的としていたのです。

仲のいい人には教えていたので、いちおう誰に読まれても問題がないよう考慮はしていたつもりでした。仕事に関する内容でも、罵詈雑言や誰かの悪口を書くのではなく、「どうしてうまくいかないんだろう?」という内省的な話を中心にしていました。

会社を辞めてから、ブログやTwitterで不特定多数に読まれることを意識するようになりました。それまではログを残すことが目的だったので、反響がなくても気になりませんでした。ところが、不特定多数に読まれることを目的とすると、とても反響が気になるんですね。

しばらくして、東日本大震災が起きました。嘘を付く人、デマを流す人、煽動する人、平気で他人を傷つける人など、いっぱい嫌なものを見てしまいました。それまでまともなことを言っていると思っていた人が、何人も豹変してしまいました。

それと同時に、嘘やデマに対し根拠を挙げて論理的に指摘する人も現れました。個人による情報発信が、良い意味でも悪い意味でも大きな影響を与えられるという事象を目の当たりにしました。

「鷹野 凌」というアカウントを作ったのはほんの気まぐれだったのですが、どうせなら過去の経歴や人間関係から離れたところで再始動したいと考えるようになりました。そして、もし自分が真剣に情報発信をしたら何ができるだろう? というのを試したくなりました。それがこのブログです。

最初はlivedoorブログで始めたのですが、スパムコメントに嫌気が差して、数ヶ月でBloggerへ移転しました。独自ドメインを取得したのは、2013年1月です。

真剣に情報発信をしてみた結果、2年で以下の様なことが起きました。

  • このブログへ書くことを目的としていろんな所へ取材へ行き、これまでとは全く異なった方々との新しい出会いがあった
  • このブログで書いた内容が評価され、商業メディアへ記事を書くことが仕事になった
  • このブログに貼っている広告から、月数万円くらいは稼げるようになった

商業メディアへ記事を書くようになって、このブログへ書くネタが減ってしまったのと、割くことができる時間も減ってしまったというのが今の悩みです。商業メディアにはちょっと書きづらいネタとか、SNSへ軽く書き散らしちゃうにはもったいないネタが、いまの中心になっています。

3. ブログサービスの近未来

ここは夢想で。

発信される情報の総量は、今後ますます増えていくでしょう。しかし、時間は有限ですから、「要約」とか「キュレーション」の重要度はますます増していくでしょう。それも、人の力ではなく、アルゴリズムで自動的に、という方向が優勢になると思います。

また、「言語の壁」が技術の発達によって今よりもっと低くなり、異文化との交流が盛んになるでしょう。いまは日本語で情報発信すると日本語圏だけが対象読者になってしまうわけですが、あと数年もすれば自動翻訳によってあらゆる言語圏が対象読者になるという気がします。

4. ビデオブロガーの今

映像を観るのはどうしても文章を読むより時間がかかってしまうので、「不特定多数に観られること」を目的として映像配信をするのであれば、ライブで配信するか、きっちり要点だけ編集した上で配信するか、文字起こしをするか、という方向性になると思います。

ボクは、しゃべるの苦手なので、映像を使うとしたら「何か」や「誰か」を見せる目的になります。文章で書くより、映像で見せたほうが分かりやすい場合もありますし。

この動画は、ボクがアップした中では比較的再生数が多い方です。撮るのにわりと手間がかかっているのですが、伝わる情報量がそれほど多くないというのが辛いところ。

これまでのところ「顔出し」も「声出し」もなしでやってきていますが、もし「顔出し」や「声出し」をするのであれば、ハングアウトオンエアを活用するだろうな、と思います。

5. ブログライフバランス

ちょっと趣旨のわかりづらいパートだったのですが、「ブログを続けるコツは?」という部分だけ。ボクの場合、たくさんインプットしないとアウトプットできないので、まずは「たくさんインプットすること」が重要になります。そして、「アウトプットしたい」という欲求が湧き上がるようにします。

SNSで軽く書き散らしたことに対する反響の数によって、ブログへ書くかどうかを決める場合もあります。ブログに書くのもSNSで書き散らすのも「自分が興味を持ったこと」なので、ボクの場合続ける鍵となるのは「好奇心」ということになるのでしょう。

ボクにとっては、「習慣にする」というのも更新頻度を高める重要なポイントです。特定のテーマで「何か動きがあったら更新する」というやり方だと受け身的で不定期になってしまいますが、「1週間に1回まとめる」とか「1ヶ月に1回振り返る」と “決めておく” と、自分に対する義務感から更新ができるという。

ゆるく発信するのはSNSで充分なので、ブログにはやはりある程度の厚みを持たせたいです。そう考えると、「1日に1回」と “決め” るのは正直きついなあ、という感じ。

6. ブログを書くということ

ボクがこのブログを書くのは「不特定多数に読まれること」を主目的としていますが、「結果、対価を得ること」も重要なポイントとしています。書いた内容を評価してもらい、評価してもらった結果がマネタイズに繋がればいいと思っています。

だから、PVだけを目的とした釣りタイトルであったり、内容は薄いけど更新頻度は高いという方向性は、ボクの目指すところではありません。特定の個人を批判したり、人格を否定するような真似もしたくありません。やられても、やり返しません。もちろん人間なんで失敗すること、やらかしてしまうこともあると思いますが、極力避けたいと思っています。

このブログのフッター部分には、SNS共有ボタンと一緒に[PayPalで投げ銭]というボタンを設置してあります。投げ銭だけで暮らしていくのは全く無理なのですが、たまに投げ銭してくれる人がいるということだけでも非常に励みになっています。

また、Kindleストアがある程度大きな市場になったので、個人がウェブからマネタイズする手段が1つ増えたというのも大きいと考えています。実は、2013年1月~7月の実績では、GoogleAdSense+Amazonアソシエイトの収入額を、Kindleダイレクトパブリッシングによる収入額が上回っています。

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現時点では、セルフパブリッシングの作業工程は、ほとんどがローカル環境になってしまっているのですが、今後は逆に、ブログで書いた内容を再編集して出版する、という方向性へ持っていきたいと思っています。

ブロガーサミットに参加して気がついたこと

「ブログを書く目的」とか「あなたにとってブログとは」といった問いかけを聞いていて、ふと気がついたことがあります。

元々このブログでは、ボクの詳細プロフィールはGoogle+ガジェットで表示し、ブログについての説明はヘッダー部分に記載していました。ところが、3カラムから2カラムにレイアウト変更したり、モバイルでの見た目をいじっているうちに、どちらも削っちゃってた(Google+ガジェットは、以前は展開して紹介文を表示していた)んですね。

しょーもない話ですが、「お前は誰だ」「このブログは何だ」をきちっと明示しておくのも重要かなと思い、「About」のページを用意しました。大事な成果。

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