docomoのspモードメールが凄まじくダメなアプリだというのは、わりと有名な話です。ただ、何がそんなにダメなのか? というのは、実際使ってみないとよくわからない部分もあると思います。
最近スパムメールが増えてきてしまって、対策をしなきゃいけないのですが、これがまた凄まじく面倒くさい。どのくらい面倒なのかを、Gmailと比較してみたいと思います。
メールを使っている限り、どうしてもスパムメールというのは届いてしまうものです。必ず送られてくるものだという前提であれば、それを排除するための操作はとにかく簡単であることが求められます。
Gmailの場合
Gmailの場合、スパムメールが届いたらこんな感じで対処できます。
- スパムメールが届いた!
- 右下のメニューアイコンをタップ
- [迷惑メールを報告]をタップ
たったこれだけです。
もう1度言います。
たったこれだけです。
spモードメールの場合
spモードメールの場合、スパムメールが届いたらこんな感じで対処できます。
- スパムメールが届いた!
- 送信者の名前をタップ
- [アドレス一覧]から送信者の名前をタップ
- [アドレスコピー]をタップ
- 戻るボタンを3回タップしてspモードのメインメニューへ
- [メール設定]をタップ
- [その他]をタップ
- (※もしWi-Fiで接続している場合は、ここで解除しておく)
- [メール全般の設定]をタップすると、ブラウザで[メール設定]が開く
- メニュー一覧から[2.迷惑メール対策設定]の[詳細/その他設定]の[詳細設定/解除]をタップ
- spモードパスワード数字4桁を入力して[決定]をタップ
- [迷惑メール対策]の2番めにある[受信/拒否設定]が[設定]になっているのを確認して[次へ]をタップ
- [受信/拒否設定]の画面にはステップ1から5まで表示されているが、順番にやる必要はない。一番下のステップ5[アドレス拒否設定]をタップ
- 下の方に[個別に拒否したいアドレス]の入力欄があるので、さきほどコピーしたアドレスを貼り付けて[登録]をタップ
やっとかよ!!
ここまで面倒な手順を踏まないと、スパムメール対策ができないのです。スパムメール業者は手を変え品を変え、さまざまな手口でメールを送ってきますので、例えば[他のアドレスになりすましたメールは全て受信拒否]設定とか、まるで意味がないのです。
パソコンメールを受信拒否しちゃえば?
そろそろ、そういう方法しかないかなーと思い始めています。ただ、これをやると「メールを送られたのに、こちらが気づかない」という場合があるのが困るのです。
Gmail単独にしちゃえればいい?
上の場合と逆パターン。 パソコンメールの受信拒否している奴に、上と同じような手順で自分のアドレスだけ個別受信許可設定をやらせなきゃいけないんです。
メールアドレス変えればいいじゃん?
アドレス帳の全員へ「アドレス変わりました!」という連絡をするのが面倒です。そもそもそういう方法でしか、スパムメール対策ができないというのがおかしい。
こんなレビューが付くわけですよ……。
いやほんと真面目な話、docomoの人ってこれを使ってて苦痛じゃないのかしら? と不思議に思います。spモードメールアプリが世に出てもう3年近くなるのですが、この辺りの面倒くささは結局改善されることはありませんでした。これって別に迷惑メール対策に限った話ではなく、いろんな場面でこのようにイライラさせられる操作が多いのです。
「LINEが流行ったのはシンプルさが受けた」という説があるのですが、まず何よりあれだけ多くの方々が利用してインフラになっていたキャリアメールがあまりにも使い辛い、というところに要因があったのだと思います。
auやソフトバンクは使ったことがないのでよくわかりませんが、少なくともdocomoのspモードは駄目だと断言できます。そしてこういう諸問題が解決される! という期待をされていたウェブベースの「ドコモメール」は、延期に延期を繰り返している状態です。
そりゃ圧倒的に転出過多になるわけですよ。一人負けして当然ですよ。
[追記]
対策編、書きました。