【書評】深井有さんの「気候変動とエネルギー問題」を読んだ

池田信夫さんがブログで紹介していて、面白そうだったのでポチリ。

地球温暖化現象を、二酸化炭素を原因とする説に疑義を唱え、宇宙線の変動が原因だという説とその裏付け、古代の気象変動をどう調べるかといった話から、ボトリョコックス(本文まま・Botryococcusなので「ボツリオコッカス」と読む方が一般的らしい)という油を生成する藻の話、最近のニュースで話題になった核融合の話など、かなり幅広い分野にまたがった話で大変興味深かったです。

地球温暖化が宇宙線の影響っていう話は、ぶっ飛んでいるようで理路整然としていておもしろかったですね。銀河の公転速度より太陽の移動速度の方が早いので、銀河の星が密集している”腕”の部分を太陽が通過する。星が密集しているところは超新星爆発が起こる可能性が高いので、宇宙線の量も多い。その周期と、地球の温暖化~寒冷化の周期がほぼ一致するとか。もうなんか、スケールがもの凄い。

宇宙怖い。

気候変動とエネルギー問題 - CO2温暖化論争を超えて (中公新書)

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深井 有

中央公論新社

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