(※写真:写真素材 足成より)
「著作権」「電子書籍」「IT技術」の3つの分野に関して、ボクが気になった先週のニュースについて、コメントをつけてまとめていきます。毎週月曜配信。
著作権
もう7年も裁判をやっていて、今頃になってこういう証言が出てくるというのは……。”元”担当者というところに、なにかきな臭いものを感じます。
- 米作家協会、グーグルに20億ドルの損害賠償請求へ – 書籍の電子化で « WIRED.jp ※2012年8月12日
さてはてどうなってしまうことやら。公判は来月。
面白い試みだと思うんですが、まともに適用したらYoutubeに直撃しませんかね?これ。
電子書籍
佐々木俊尚さんがTwitter上で怒り始めてから、わずか1時間後に書かれたエントリー。やまもといちろうさん、早すぎです。この件に関してはボクも既にエントリーを書いてますので、詳細はこちらをご覧下さい。
「GALAPAGOS STORE」「BookLive!」との提携に引き続き、IT系技術書電子書籍のWeb本棚対応です。他のストアももっと提携してくれるといいんですけどね。
まつもとあつしさんによる、楽天Koboへの優しい口調の厳しい指摘。
大手出版社がこういう取り組みをするというのは興味深い。使ってみないと判らないことって多いですからね。Yahoo!Japanは全社員にiPadを配るそうですが。
リリース当日の光速レビュー。ようやくのiOS対応に「いまごろ遅い!」という批判も多いようですが、進化の方向性としては正しいと思います。いまだに専用端末でしか利用できないストアもありますし……。
佐々木俊尚さんの怒り表明からわずか2日後の発表。著者の利益配分が50%~60%になるということで、どうもこの動きを事前に知ってて牽制したんじゃないかなー? という気が。
ちなみにパブーには現在2万5千タイトルほどあるので、もし仮に全件がKoboへ登録されるなら、確かに「8月末6万タイトル」にかなり近づきます。しかし、全件自動で流し込むならともかく、著作者自身が登録しなければ載らない仕組みになっているので、全部載ることはないと思います。それにしても、「外部ストア連携機能利用特約(※パブーにログインしないと見られません)」に著作者人格権不行使条項が付いている(第6条)のは……。
佐々木俊尚さんとパブーに関する、まつもとあつしさんの見解。Koboへの配信の件も踏まえているのが凄い。この記事出たの、パブーによるリリース当日の夕方ですよ。脱帽。
「読書好き」のtkfire(まめタンク)さんによる分析。楽天 Kobo Touch に限った話ではないのですが、紙書籍が好きな人はだいたいこういう意見ですよね。7番目の理由に関しては、本のニオイの香水を使えばいいのでは。
- 楽天のkoboは本当に挑戦的な価格だったのか? 専門家が分解して調査 – CNET Japan ※2012年8月10日
ハードウェアの専門家による分解調査。の部分は凄いなーと思ったんですが、最後の1文「Koboのソフトウェアとサーバシステムはなかなかによく仕上がっており、国内唯一の『まともにネット連携するEbook』として今後の展開に期待したい。」に疑問。国内唯一?まともにネット連携?うーん……。
IT技術
- LINE、「タイムライン機能」をAndroid版で先行公開 – CNET Japan ※2012年8月6日
最近やたらと持ち上げられているLINEが、タイムライン機能をリリースしました。ボクはLINEそのものを、使う気が起きないのですが……。
- アマゾンは、ウォルマートになれるか:日経ビジネスオンライン ※2012年8月7日
- 音楽、ビデオで遅れたアマゾン:日経ビジネスオンライン ※2012年8月8日
FINANCIAL TIMES による Amazon 特集。この前にも2本あり、全部で4本の特集記事です。なかなか読み応えがありました。
出版部門、オリジナルドラマ製作に続く、Amazon自身による「オリジナルコンテンツ」提供です。ゲームプラットフォームの提供だと思っていたら、ゲームそのものを作っちゃうんですね。
モバイルのニュースフィードに広告が流れてくるそうです。げんなり。
「まとめサイト」の利用実態に関する調査。リピーターが多いんですね。どういうメディアでもそうですが、編集者によるバイアスがかかっている情報だということを忘れないようにしたいものです。
Googleの更なる進化。Googleで検索をした時に、右側に関連情報が表示されるという便利機能です。今でもオリンピック関連なら日本語でも表示されますね。