「コボスタ」「エルパカBOOKS終了」「KADOKAWAが汐文社を子会社化」など出版業界関連の気になるニュースまとめ #98(2013年12月23日~2014年1月5日)

毎週月曜恒例。先週の出版業界関連ニュースで、ボクが気になったものにコメントをつけてまとめていきます。電子出版界隈が中心です。今回は年末年始の2週分。「コボスタ」「エルパカBOOKS終了」「KADOKAWAが汐文社を子会社化」などが話題になっていました。

「PCサイトをリニューアルしました!」 電子貸本Renta! – サービスについてのお知らせ ※2013年12月17日

1週前の出来事ですが、気づいていなかったのでピックアップ。デザインがフラット風になったのと、各カテゴリを任意でトップページ指定できるようになっています。しかし、どこの商業メディアも記事にしていないようなのですが……。

【楽天】宮城球場が「コボスタ宮城」に – プロ野球ニュース : nikkansports.com ※2013年12月24日

先にNHKなどで報じられた際には「まだ決定した事実はない」と否定していたのですが、正式決定しましたね。「Kスタ」から「コボスタ」に。この名前は、楽天がKobo事業に本気であることの現れでしょう。

電子書籍専門媒体の編集長らが2013年の電子書籍市場を総括 -INTERNET Watch ※2013年12月24日

hon.jp 代表取締役 落合早苗氏、ダ・ヴィンチ電子ナビ 局長 後藤久志氏、OnDeck 副編集長 福浦一広氏、ITmedia eBook USER 編集長 西尾泰三氏。コーディネーターは、JEPA理事で選考副委員長の井芹昌信氏という豪華メンバーによるパネルディスカッション。ボクの書いたまとめはこちら

エルパカBOOKS(電子書籍)サービス終了のお知らせ ※2013年12月26日

12月26日にお知らせが出ていたのですが、ボクを含めほとんどの人が気づいていなかったようです。Googleアラートに引っかかってこなかったということは、Google bot がエルパカBOOKSをクロールしていなかった?

しかしこれは、他の電子書店に与える負の影響大ですね。イメージで「大手で簡単に事業をたたみそうもないところ」が選ばれることになりそうです。どことは敢えて言いません。

ところで、過去の購入金額をPontaポイントで還元というのは恐らく「全額」ということだと思いますが、購入履歴を他社へ引き継げないのであればこれ以上のことはできない幕引きですね。それが可能なくらい、少ししか売れていなかったのかもしれないですが……。

新規公開作品 2014年公開分 – 青空文庫 ※2014年1月1日

青空文庫で、小津安二郎、佐佐木信綱、野村胡堂、山之口貘など、没後50年が経過して2014年1月1日からパブリックドメイン入りした作家の作品が公開されています。

出版状況クロニクル68(2013年12月1日~12月31日) – 出版・読書メモランダム ※2014年1月1日

毎月楽しみにしている、小田光雄さんの出版状況クロニクル。なお、先日、出版科学研究所に問い合わせをして確認したのですが、出版物推定販売金額には電子書籍が含まれていないそうです。

集英社 デジタルマンガ試し読み総合サイト“Manga Broadcast Channel”スタート ※2014年1月3日

ボイジャーのブラウザビューワ「BinB」が採用されています。つまりストリーミング再生型。出版社自らがこういうチャンネルを運営するというのはいいですね。

コンテンツの数と発売タイミングが大切になる1年――電子書籍と電子出版ビジネスの2013年→2014年:新春特別企画|gihyo.jp … 技術評論社 ※2014年1月3日

技術評論社の馮富久氏による2013年振り返り。コンテンツを制作する側からの視点です。ちなみに技術評論社の本はソーシャルDRMで提供されており、特定のプラットフォームに縛られることなく利用できます。

KADOKAWA、汐文社を子会社に – ITmedia eBook USER ※2013年12月26日

汐文社は「はだしのゲン」の版元です。長年、学校図書館向け書籍の出版・納入を行ってきた実績と、児童向け副読本の企画・編集力と同業界における強いブランド力を有している、というところから、日本電子図書館サービス(JDLS)向けのコンテンツ強化という意味合いがあるのかな? という気が。

はだしのゲン 1

はだしのゲン 1

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中央公論新社 (2013-07-04)

現時点で電子化されているのは、中央公論新社の文庫版。

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