オトバンクの「FeBe」で、この1年間で最も人気のあるオーディオブック作品を表彰する「第5回 オーディオブックアワード」に行ってきました。
オーディオブックって、アメリカだとすでに10億ドルくらいの市場規模になっているんですよね。「耳で楽しむ本」ということで、車や電車での移動時とか、老眼で細かい字が読みづらくなってしまった方などに需要があるみたい。これも「電子の本」の一種ですよね。
オトバンクの「FeBe」は今年で9年目だそうですが、昨年に会員数10万人を突破し、年間3000作品くらいを提供できる体制が整っているそうです。また、アプリ「朗読少女」累計100万ダウンロードを超えたとか。
WonderGOOとの提携で、オーディオブック化作品の実店舗プロモーションなんかも展開しているそうです。
プロモーション開始前は、もしかして紙の本が売れなくなっちゃうんじゃないか? みたいな心配もあったようですが、フタを開けてみたらオーディオブックはもちろんのこと、紙の本は通常の3倍売れるという大盛況だったそうです。相乗効果が見込めるということで、今後は全国展開していきたいとのことでした。
優秀作品賞(ビジネス書)
優秀作品賞(ビジネス書)は、以下の3作品です。
|
posted with amazlet at 14.03.05 ダイヤモンド社 (2013-01-28) 売り上げランキング: 456 |
|
世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア posted with amazlet at 14.03.05 入山 章栄 英治出版 売り上げランキング: 2,172 |
|
posted with amazlet at 14.03.05 スティーブン R.コヴィー キングベアー 売り上げランキング: 24,473 |
企画賞
企画賞は「文芸あねもねR劇場」です。声優の田中敦子さんと井上喜久子さんによる呼びかけから始まった、東日本大震災のチャリティー企画だそうです。
|
|
|
|
|
|
田中敦子さんと井上喜久子さんが、ライブで演じてくれました。生で初めて見た!
posted with amazlet at 14.03.05
彩瀬 まる 蛭田 亜紗子 三日月 拓 南 綾子 豊島 ミホ
新潮社 (2012-02-27)
売り上げランキング: 198,297
優秀作品賞(文芸書)
優秀作品賞(文芸書)は、以下の2作品です。
|
演劇集団キャラメルボックス 雨と夢のあとに 2006年サマーツアー [DVD] posted with amazlet at 14.03.05 売り上げランキング: 41,892 |
こちらは、演劇集団キャラメルボックスの舞台を、同一キャストでオーディオドラマ化した作品だそうです。
|
posted with amazlet at 14.03.05 集英社 (2012-11-15) 売り上げランキング: 4,657 |
阿部大樹さん、斉藤壮馬さん、原紗友里さんが来てました。
ビジネス書部門大賞
ビジネス書部門大賞は、ケリー・マクゴニガル氏の「スタンフォードの自分を変える教室」でした。
|
posted with amazlet at 14.03.05 大和書房 (2013-04-26) 売り上げランキング: 320 |
文芸書部門大賞
文芸書部門大賞は、池井戸潤氏の「ロスジェネの逆襲」でした。半沢直樹役は、白石稔さん。生で「倍返しだ!」をやってくれました。
オーディオブック・オブ・ザ・イヤー
第5回 オーディオブック・オブ・ザ・イヤーは、百田尚樹氏の「海賊とよばれた男」が受賞しました。
|
posted with amazlet at 14.03.05 百田 尚樹 講談社 売り上げランキング: 173 |
|
posted with amazlet at 14.03.05 百田 尚樹 講談社 売り上げランキング: 384 |
百田尚樹さんは受賞の言葉で「私の一言はいろいろ物議を醸すので、今日はいち作家として話をします」なんて前フリをして笑いを誘っていました。
この作品の主人公である国岡鐡造のモデルは、出光興産の創業者である出光佐三氏です。1953年に起きた「日章丸事件」で、日本とイランの信頼関係を築いた方だとか。百田さんはその縁もあり、先週までイランに行っていたそうです。
日本大使館の方に「『海賊とよばれた男』はオーディオブックで聞いてます」と言われ、思わず「本買えよ!」と言っちゃったというエピソードを語ってくれました。百田さんの作品は、電子版売ってないから海外で手に入りづらいだろうなあ。
「本よりオーディオブックが売れちゃったら困るなあ(笑)」なんて言ってましたけど、冗談なのか本気なのか。
広報の方から熱心に誘われたので行ってみたんですが、かなり豪華で楽しいアワードでした。オーディオブック、もっと盛り上がるといいですね。