世界ナンバーワン電子図書館システム「OverDrive」の実力 -INTERNET Watch
第21回東京国際ブックフェアレポートその2。というか、第18回国際電子出版EXPOですね。メディアドゥ × OverDrive です。と言いながら、ほとんど OverDrive のことしか書いてません。メディアドゥの関係者の方、すいません。
この記事を書くにあたって、INTERNET Watchで過去記事を検索してみたのですが、OverDrive はもちろんのこと、電子図書館ですらあまり情報がないことに気づきました。OverDriveについての過去記事は、この2本くらい。
- パピレス、洋書の電子書籍15,000冊を販売~一般書は100円から(2005.1.14)
- 米Amazon.com、Kindle電子書籍貸し出しを計画~蔵書に書き込みも可能 -INTERNET Watch(2011.4.21)
電子図書館関連の過去記事も、ウェブで無料公開され誰でも見られるタイプのもの(青空文庫とか、プロジェクト杉田玄白とか)が中心。公共図書館がそのサービスの一環として行う電子図書館が、まだあまり一般的になっていないからなんでしょう。
そこで慌てて、日本の現況についてのセクションを冒頭に追記することにしました。対比しないと OverDrive の凄さが伝わりづらい。なにせ、コンテンツ数が「週1万点づつ増えている」のですから。TRC-DLの現在保有するコンテンツが1万数千点なので、OverDrive での10日分くらいという圧倒的な差。恐ろしい子ッ!
こういう具体的な数字を挙げて紹介している記事って、これまであまり見かけなかったんですよね。「米国で90%のシェア」みたいな伝え方をしている場合もあるけど、実は導入率(他にも3Mなど複数の事業者が入っている)だったりとか。
だから「OverDriveの人が来る」と聞いた時は、「もし具体的な数字が出なかったら、質疑応答で絶対聞いてやる」と思ってました。セミナーで直近の数字が紹介された時はホッとするのと同時に、すげーと興奮しました。
しかし、自治体予算は年度単位なので、今年中に OverDrive が一般ユーザーの目に触れることはまずないと思われます。たぶん、来年度からかな。
ちなみに、記事を書いた後で、紀伊國屋書店の高井社長が6日の講演で「株式会社日本電子図書館サービスは近いうちに発足予定」と言ってたらしいという話を聞いたのですが、いちおう去年の10月に「設立」はされているはず……「発足」というのは何だろう。まあ、11月の図書館総合展には、また何か新しい情報が出てくることでしょう。楽しみ楽しみ。