毎週月曜恒例。出版業界関連の先週のニュースで、ボクが気になったものにコメントをつけてまとめていきます。電子出版界隈が中心です。先週は「TPP交渉で非親告罪化?」「Kindle for Mac日本版」などが話題になっていました。
電子書籍利用者の半数がKindleを知らない? ネオマーケティング調査 – ITmedia eBook USER ※2015年2月10日
「直近3年以内に電子書籍を利用したことのある20代~40代の男女600人」が対象。電子雑誌が27%、紙の雑誌が52.5%と、大きく差がありますが、例えばコレ「マンガボックス」や「comico」で無料漫画読んでる人は「電子雑誌を読んでいる」と回答するだろうか? という問題が。
「電子書籍の読書に利用する端末」も、Android/GoogleとNexus/Googleがわざわざ分けてあるのが意味不明。合計するとiPhoneより多いんじゃないだろうか?
サービス認知度はテレビCMに大きく影響されていると考えると、なるほどなという感じ。ちなみにアイリサーチはモニタ属性をがっつり公開していて比較的信頼できそう。
5分で読める本が見つかる電子書籍サービス「YONDEMILL shortshort」 – ITmedia eBook USER ※2015年2月11日
「読了までに要する時間」を軸に本が探せる新サービス。5分、10分のスキマ時間を、他の無料娯楽(ゲーム・SNSなど)から奪えるか?
米OverDrive、 米Barnes & Nobleと提携し、図書館に電子雑誌1000誌を開放 – ITmedia eBook USER ※2015年2月12日
「図書館側には電子雑誌へのアクセス料が規定レートで請求される」って、上限キャップ等ないと請求額が大変なことになる悪寒。しかしこれ、日本でもそろそろ実現するんじゃないかな。
Kindleアプリがバージョンアップ、「目次機能」など追加 – ITmedia eBook USER ※2015年2月11日
Amazon、矢継ぎ早に「Kindle for Mac」もリリース – ITmedia eBook USER ※2015年2月13日
続けざまの機能改善。とはいえ「やっとかよ!」という感想を持った人も多いようで。ただ、ブラウザビューワ投入前後から、開発リソースが日本向けに多く振り分けられている感があります。漫画が売れてるから、そこを重点的に改善しているのかな。
TPP交渉 著作権侵害は「非親告罪」で調整 NHKニュース(魚拓) ※2015年2月11日
著作権保護期間延長?の報に引き続き、非親告罪化も。「アメリカなどが柔軟な交渉姿勢を取り、適用範囲について各国が判断できる余地を残す案が示された」という辺りが大きなポイントになりそう。しかし、先週も書いたけど、どこからどういう意図で情報がリークされているのか。「秘密交渉」なのに。
EPUB-WEB ― 本とウェブとの境目をゼロにするビジョン – 電書ちゃんねる ※2015年2月12日
きれいなろすさん。「ウェブとポータブル文書の乖離をゼロにする」ことを目的としたビジョンが動いているそうで。IDPFではなく、W3C主導なのですね。
インターネット白書ARCHIVESに2013-2014の記事が無料公開 ※2015年2月12日
プレスリリースから。最新号の「インターネット白書2015」のみ有料で、過去分は全てインターネット白書ARCHIVESにて無料公開されています。素晴らしい!
10代は「リアル書店」好き 本ネット購入、40代が最多 – 47NEWS(よんななニュース) ※2015年2月15日
それ10代はクレジットカードが持てないからでしょ、と思ったら同じ共同通信配信の日経記事にはちゃんと「10~20代はクレジットカードを持っていない人も多く、ネット上で決済ができないため通販を利用しづらい」と書いてある。47NEWSェ……。
デンマークで銃撃、4人死傷 ムハンマド風刺画家が標的か ※2015年2月15日
なんということ……その後の報道によると、犯人は射殺されたそうです。