「読み放題から強制排除で講談社や小学館がAmazonへ抗議」など出版業界関連の気になるニュースまとめ(2016年10月3日~9日)

eBookJapan

毎週月曜恒例。出版業界関連の先週のニュースで、私が気になったものにコメントをつけてまとめていきます。電子出版界隈が中心です。先週は「読み放題から強制排除で講談社や小学館がAmazonへ抗議」などが話題になっていました。

ひええええ、から始まった1週間でした。

講談社、読み放題から削除で抗議 アマゾンジャパンに – 共同通信 47NEWS ※2016年10月3日

アマゾンが「作品を一方的に削除」…講談社抗議 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) ※2016年10月3日

アマゾン読み放題、講談社などの全タイトル消える:朝日新聞デジタル ※2016年10月3日

講談社:キンドルで配信無断停止…アマゾンジャパンに抗議 – 毎日新聞 ※2016年10月3日

アマゾンの「読み放題サービス」、講談社作品千件超すべて削除される 講談社「アマゾンの一方的配信停止に強く抗議」 光文社550作品も – 産経ニュース ※2016年10月3日

というわけで、マスコミ各社が一斉に報道。講談社のプレスリリースを受け、音羽グループの光文社や、一ツ橋グループの小学館も同様のコメントを出しています。で、このブログで10月2日に公開した配信数変動に関する記事が、ありがたいことにいろんなところの記者さんの目にとまったようで、私に取材依頼が何件かきました。ひええええ。

Kindle Unlimitedは限界なのか? | コラム | シミルボン ※2016年10月5日

私のまとめ。津田大介さん、西田宗千佳さん、福井健策先生、現役出版社社員(匿名)で、Kindle Unlimitedに関する緊急特番がニコニコニュースで行われる(全文書き起こしはこちら)、というツイートを見て、自分の意見も早めにまとめておいたほうがいいな、と思って書きました。今回のAmazonは、ユーザーの信頼を損ねているのが最大の失策。

巨人アマゾンの「暴挙」に怒る講談社の言い分 | 経済プレミア・トピックス | 編集部 | 毎日新聞「経済プレミア」 ※2016年10月6日

講談社は、「無断で配信を停止されたという事実を、読者や著作者に一刻も早く知らせるため、抗議の文書を公表した」と説明する。

正解!


以下、平常運行。


「使えない図書館蔵書検索システム駆逐します」:日経ビジネスオンライン ※2016年10月3日

カーリルが、がっつり取り上げられています。

「小学二年生」が休刊へ 看板雑誌「小学一年生」だけに:朝日新聞デジタル ※2016年10月4日

私が小学生のころ、毎月愛読していました。とうとう「小学一年生」だけになってしまった……。

絶好調のライブイベント産業と、進むコンテンツの「ライブ・シフト」 – ねとらぼ ※2016年10月4日

福井健策先生による解説。出版のライブイベントについて、原画展、同人誌即売会などが例として挙げられています。サイン会やトークイベントなどもそうですね。体験は希少。

アマゾン、罰金を避け譲歩の可能性–電子書籍めぐる欧州委の調査で – CNET Japan ※2016年10月6日

これは欧州の話ですが、日本でも8月に独占禁止法違反の疑いで公正取引委員会が立ち入り調査しています。

繁盛店から読み解くマーケティングトレンド:本が売れない時代に本を置く異業種店が増えているのはなぜ? (1/4) – ITmedia ビジネスオンライン ※2016年10月6日

無印良品 有楽町店の書籍売り場「MUJI BOOKS」や、原宿の「ニコアンドトーキョー」書籍コーナーなどについて。最近業績が落ちているからかこの記事では取り上げられていませんが、1998年に設立され「遊べる本屋」を名乗りながら書籍売上比率は1割程度だったヴィレッジヴァンガードが、こういう業態の先駆けではないでしょうか。

Amazon.com、プライム会員向けに“1000冊以上読み放題”の「Prime Reading」開始 – ITmedia ニュース ※2016年10月6日

アメリカで開始された、新たなプライム会員向け優遇施策。「Kindle Unlimited」縮小版というか、「Kindle Owner’s Lending Library」拡大版。アメリカのプライム会員は年額99ドルなのに対し、日本は年額3900円とかなり安い。もし日本で今後「Prime Reading」が導入されるとしたら、プライム値上げもあり得るのではないかと。

学研、月額500円で子供向け電子書籍の読み放題サービス、「学研ゼミ」グランドオープン -INTERNET Watch ※2016年10月6日

学研による子供向け読み放題サービス。こういう特定の領域にターゲットを絞った専門サービスは、わかりやすいので手堅い商売ができると思われます。

書籍の頻出キーワードや文章を表示する専用端末、Koboのデータを活用、楽天技術研 – INTERNET Watch ※2016年10月7日

三省堂とBookLive!が3年くらい前に、本の表紙をカメラで読み込むと電子書籍の検索や、書店員のPOP・コメントなどが表示できる「ヨミ Cam(よみかむ)」というアプリを配信(※現在は終了)しました。今回の楽天技術研究所による書籍情報表示端末「zapzap」は、表紙をスキャンしてタイトルを識別するまでは同じですが、表示する内容やデバイスが異なる感じ。書店内Koboストアに置くようなイメージでしょうか? スマホの充電や無線LANのステーションとしても機能すると、集客にも役立つような気がします。

いま「翻訳出版の危機」はどこにあるか? « マガジン航[kɔː] ※2016年10月7日

大原ケイさんによる厳しい指摘。「もし、本当に訳者あとがきや解説が翻訳版に付けられない事態が起こっているのなら、副読本や、電子書籍を利用してそれらを補足するのはどうだろうか?」という提案に強く首肯。↓この本を思い出しました。


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