生みの親、ヴィック・グンドトラが去ってGoogle+はどうなるのか?
TechCrunchが「Google+ Is Walking Dead(Google+は生ける屍)」という記事を出してコメント欄が炎上しているそうです。上記はその日本語訳版。タイトルは抑えめになっています。また、SankeiBiz(サンケイビズ)には「【ITビジネス最前線】Google+は「緩やかな衰退」に向かうのか」という記事も出ていて、正直「またかよ!」とうんざりしています。どうしてもGoogle+をオワコン扱いにしたいのか、と。
TechCrunchの記事に対しては、海外SEO情報ブログの鈴木謙一さんがガッツリ反論をしています。
われわれが複数の情報源から聞いたところによると、Google部内でGoogle+はプラットフォームとして扱われ、もはや独立したサービスとしては扱われていないという。つまりFacebookやTwitterなどのソーシャル・ネットワークと競争することは諦めたのだ。
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もともとGoogleは、FacebookやTwitterの対抗馬としてGoogle+を始めたわけではなく、それこそGoogleの各プロダクトのプラットフォームとして、そしてユーザーのIDとしての目的が第一であって、ソーシャルメディア専用のプロダクトとしては位置付けていません。
つまり、GoogleはGoogle+を最初からプラットフォームとして扱ってるので、「今更何を言ってるんだ」という話なのですよね。
そもそも「書いた人がGoogle+をやっていない、つまりGoogle+の本当の状態を知らない」という指摘があったので、自分でも調べてみました。記事の署名には「Posted Apr 24, 2014 by Alexia Tsotsis (@alexia), Matthew Panzarino (@panzer)」とあり、検索したらすぐに見つかりました。
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最終投稿:2012年1月11日
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最終投稿:2013年6月21日
うん……使ってないですね。まあ、使ってなくても、想像だけで批判だけはできますよね。そこに説得力があるかどうかは別として。
SankeiBizの「【ITビジネス最前線】Google+は「緩やかな衰退」に向かうのか」はもっと酷い。根拠がない、誹謗中傷と言っていいレベル。
グーグルプラスをソーシャルネットワークとして利用し、アクティブに投稿したり他の人の投稿を読んだりしているユーザーを数えると、月間700万人ほどだといわれる。私はその多くが日本にいるのではないかと推測する。個人的な経験から、日本ではソーシャルメディアの専門家や著名人がこのシステムをアクティブに利用しているのを見てきた。
えーっと、もう苦笑いしか出てこない。ちなみにこの記事を書いた Ejovi Nuwere 氏の利用状況はこんな感じ。
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最終投稿:2013年2月18日
お前にGoogle+の何が分かるんだと声を大にして言いたい。こういう方々に、Google+の今を語って欲しくないというのが、偽らざるボクの本音です。アクティブユーザーの多くが日本にいるって、どういう冗談かと。
Google+の今が客観的に分かりやすいのは、コミュニティだと思います。Google+にコミュニティができたのは2012年12月なので、Google+の開始から1年半後に追加された機能です。コミュニティへ参加するには少なくとも自分で[参加する]ボタンをクリックする必要があるので、少なくとも参加したタイミングではアクティブなユーザーです。
例えば、同じようなジャンルのコミュニティで比較すると、海外のコミュニティ参加者は日本の数十倍というケースが多々あります。ボクが知る限りで、日本のアニメ関連コミュニティで最も参加者が多くてアクティブなのはこちら。参加者は5,000名超です。
ところが海外のアニメコミュニティには、数万人規模のがゴロゴロしています。
また、恐らく多くの人が、日本のGoogle+はAKB48の周りだけが盛り上がっていると勘違いしていると思いますが、AKB48関連で最大のコミュニティでもようやく1万人ちょっとです。
海外で参加者の多いコミュニティは、まさに桁違いです。とくに写真系のコミュニティは凄く、数十万人規模になっているところがゴロゴロしています。
ずいぶん賑やかなゴーストタウンだこと
ちなみにボクがオーナーのコミュニティはこの2つ。
まあ、少なくともボクはGoogle+をこれまで3年間、楽しく使わせて頂いてます。
これもうきっとGoogle+ガイドブック 3.情報発信編 – GooglePlay ブックス
最後に宣伝。ボクの書いた「これもうきっとGoogle+ガイドブック」第3巻は「情報発信編」で、コミュニティについての解説もがっつりやってます。5月6日まで100円セール。DRMフリーです。