(※写真:写真素材 足成より)
「電子書籍」関連でボクが気になった先週のニュースについて、コメントをつけてまとめていきます。毎週月曜配信。
【山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ】パナソニックのドキュメントスキャナ「KV-S1015C」を試す ~3つのワンプッシュボタンを搭載した同社初の個人向けモデル ※2012年11月13日
自炊派向け機器のレビュー。下位モデルですが実売は3万円後半から4万円強といったところのようで。紙送りに難があるのと、スキャン時間を考えると、ScanSnapに軍配が上がりそうな感じですが。
ASCII.jp:タブレットと電子ブックリーダーには違いがある|業界人の《ことば》から ※2012年11月13日
「kobo glo」発表会見の内容要約記事ですが、恐らく最後の1文が著者の言いたかったことでしょう。
三木谷社長は「読書革命を起こす」と強気の姿勢を崩さないが、ユーザーなどからの不信感があるのは事実。まずは、ここから払拭していかなくてはならないのではないか。
また「騒いでるのは一部だけ」って言うんじゃないかなあ……。
オールアバウトが電子書店「All About Books」を開設、ホールセールモデルでの卸売りも – ITmedia eBook USER ※2012年11月13日
記事コンテンツが現在約12万9000件ある(それが卸売される)というところで、とてつもない書籍数のコミットをしている電子書店さんが恐らく大喜びしているのではないでしょうか。
自炊マニア注目:Googleのエンジニア、家庭用掃除機で作れる全自動書籍スキャナーを公開、特許もオープンソース化 – ITmedia eBook USER ※2012年11月14日
裁断してスキャンという形ではなく、非破壊スキャンを自動で行う機器が安価に販売されるようになる未来を想像しているんですが、これはその第1歩でしょうか?
「洋服の青山」、富士通の電子書籍サービスを利用した就活応援サイト開設 | エンタープライズ | マイナビニュース ※2012年11月14日
BooksVが大量に持っている「雑誌記事(1ページで1件、105円とかで売ってる)」を、就活学生向けに無料開放するという試み。狙いは面白いと思います。
BookLive!に「ラノベコーナー」新設 – ITmedia eBook USER ※2012年11月14日
「ラノベは売れる」という認識になってきたみたいですね。
koboイーブックストアで雑誌の取り扱い開始――文藝春秋が第一弾 – ITmedia eBook USER ※2012年11月14日
文藝春秋って「専門誌」という感覚だったんですが、扱い的には「雑誌」なんですね。知らなかった。これから本格的に他の雑誌もやるようになるんでしょうか? ちなみに、基本的に雑誌は扱っていない紀伊國屋書店BookWebPlusも、文藝春秋だけは置いてたり。
NTTぷらら、「ひかりTV」で検索・購入する電子書籍サービス開始:ニュース:PC Online ※2012年11月15日
また新しい電子書店の登場です。プロバイダや通信キャリアみたいに、既に課金する手段を持っているところの運営するサービスは、顧客を集めるところから始めなければならないところより有利ですね。iTunesやAmazonが強いわけです。
マルチデバイス対応の電子書籍サービスを開始! – MSN産経ニュース ※2012年11月15日
またまた新しい電子書店の登場です。試しにインストールしてみたら……
どこかで見たことあるようなダイアログ……(つд⊂)ゴシゴシ
アマゾンの「Kindle」は最高のクラウドビューワーか? – デジタル – 日経トレンディネット ※2012年11月15日
Kindleをベタ褒めしていますが、紀伊國屋書店BookWebPlusにも再ダウンロード期限は無いですよ。他のストアも基本的には撤廃する方向で動いているのに、一部の出版社のエゴによって台無しにされちゃっている。逆に再ダウンロード期限を設定しなければならなくなってしまった、GALAPAGOS STOREみたいな事例もあるわけで……。
「パーソナルドキュメント」はメールで添付して送るってのがかったるいから使いたくないと思っていたのですが、「send to kindle」なんてのがあったんですね。うーんでもオンラインストレージはDropboxが便利だからなあ。
Kindleアプリの「本棚」は、ただ単にずらっと並ぶだけだから、はっきり言って使いづらいです。
出版デジタル機構、11月16日より配信開始 配信第一弾は、講談社「ブルーバックス」52タイトルに決定|トピック | (株)出版デジタル機構 ※2012年11月15日
配信先電子書店の一覧を見て仰け反りました。Kindleが無い。最初はReader Storeも無かったのでマジで焦りました。というのは以前、出版デジタル機構会長植村八潮さんのインタビューにこんな言葉があったんですよ。
うちが窓口になりますよ、という考え方です。わたしたちを経由することで、ある限定された書店としか取引ができない、といったことはありません。というのも、書店さんと契約を結ぶのはあくまでも出版社ですから。
いま日本にある書店でいちばん売り上げが大きいのって、きっとAmazonですよ。とすれば、出版社にとってAmazonはベストパートナーじゃないですか。
ところが蓋を開けてみたら、Kindleが無い。ただ単に作業が遅れているだけの話だったらいいんですけど、どうも違うんじゃないかという気がしてなりません。というのは、当のブルーバックスがこんなこと言ってるんですよ。
今回のブルーバックス電子化で、とくに多いお問い合わせ、「なぜkindleからは配信されないの?」。理由は、kindleがフィックススフォーマットに対応していないからです。(続く)
— 講談社ブルーバックスさん (@bluebacks_pub) 11月 15, 2012
(承前)電子書籍には、端末によってレイアウトが変えられるフローと、レイアウト固定のフィックスの2つのフォーマットがありますが、今回の「緊デジ」ブルーバックス電子化はフィックスでの配信となります。 dlvr.it/2TnV31 pubridge.jp/topics004_1/
— 講談社ブルーバックスさん (@bluebacks_pub) 11月 15, 2012
いやいやKindleはフィックスフォーマットに対応してますよ。対応してなかったら、コミックが配信できません。何言ってるんですか……。どうもこのチグハグ具合がきな臭い。しばらく動向を注視します。
ちなみに、紀伊國屋書店と楽天Koboとの提携はそれぞれ1社づつ単独でリリース出してるのに、それ以外の電子書店は「一覧」で済ませているってのもおかしい。他の電子書店からすればないがしろにされた気分ですよね。明らかに差別待遇されている。
[追記]
どうやらAmazon側で「テキスト主体の書籍なのにフィックスフォーマット(要するにスキャン画像)はダメ」と拒絶しているらしいです。トラフィックを問題にしているのか、何なんでしょうね?
朝日新聞デジタル:kobo・サビニス社長に聞く「電子書籍ビジネスに大切なこと」 – デジタル ※2012年11月15日
また、マンガは容量が普通の本よりかなり大きい。ですからよりたくさんのマンガを端末の中に収納できるよう、micro SDによる容量アップグレードの機能も搭載しました。こういうことは、競合はまだやっていないことだと認識しています。
えーっと、ソニーReaderは眼中にない?(;^ω^)
Pocketbook、フロントライト付きカラー電子書籍リーダーを発表 – ITmedia eBook USER ※2012年11月15日
来年はどこも、フロントライト付きのカラー電子ペーパーを出してくる予感。
Kindleストア「価格破壊という“誤解”を解きたい」――アマゾン担当者インタビュー:ニュース:PC Online ※2012年11月16
ジェフ・ベゾスCEOではなく、アマゾンジャパンの担当者が表に出てくるって珍しい気がします。
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Amazon.co.jp (2012-12-19)
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GooglePlayが使えないってのが、ボクには非常にネック。