毎週月曜恒例。出版業界関連の先週のニュースで、ボクが気になったものにコメントをつけてまとめていきます。電子出版界隈が中心です。先週は「Kindle for PCがようやく日本語対応」「講談社独自の紙版雑誌に電子版が付いてくるサービス」などが話題になっていました。
Apple、12.9インチiPadと専用スタイラスを発売か──KGI予測 – ITmedia ニュース ※2015年1月19日
大型iPadの噂、最新版。12.2インチという噂もありますが、どっちになるでしょうね? スタイラスが付属するということは、標準でお絵描きアプリが付いてくるようになる?
デジタル版『コミック アース・スター』創刊、『ヤマノススメ』全話無料公開も – ITmedia eBook USER ※2015年1月19日
『月刊コミックアース・スター』が昨年11月12日発売の12月号で休刊、12月22日からデジタル版へ移行……の予定が1カ月延期し、さらにAndroid版アプリもシステムトラブル。記事中には「1月21日午後2時に延期」とありますが、本稿執筆の1月26日時点ではまだリリースされていません。システム担当者だったら胃に穴があきそう。
ところで、アース・スター エンターテイメントは、以前はカルチュア・コンビニエンス・クラブの持分法適用会社だった(魚拓)ようですが、いま確認したら連結グループ会社になってますね。
電子書籍で本や雑誌を読む : IT&メディア : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) ※2015年1月21日
Kindleストア、楽天Kobo、iBooks Store、Google Play ブックス、マガストア、ビューン、Newsstandの紹介。こういう記事で、どのストアを選ぶかは悩みどころ。大手の総合ストア2つ、OS標準搭載で2つまでは理解できるとして、後半の雑誌専門店がどうしてこのラインナップなのか。ボクならdマガジンと、Fujisan.co.jp入れるかな。
あと、KindleストアのURLが http://www.amazon.co.jp/Kindle-キンドル-電子書籍/b/ref=topnav_storetab_kinc?ie=UTF8&node=2250738051 って、どうなん? と思ってしまいました。ちなみに一番短いURLは http://www.amazon.co.jp/kindlestore のはず。
Amazon、「Kindle for PC」公開 Windows向け閲覧アプリ 和書も対応 – ITmedia ニュース ※2015年1月21日
Kindle for PCがようやく日本語対応。ただしWindowsのみ(.comはMacも対応しているのに)で、コレクションも非対応。ちなみに、先にリリースしたブラウザビューワは、漫画・写真集など固定レイアウトだけ対応していました。
楽天Koboからちょうど1年遅れ(こちらはMacも同時に対応している)であることや、Kinoppy、eBookJapan、BOOK☆WALKERはずっと前から対応していたことは指摘しておくべきでしょう。使いやすさの面では、国内勢も負けてないぜよ。
イーブックイニシアティブジャパン、中国での電子書籍提供事業のため合弁会社設立へ – ITmedia eBook USER ※2015年1月22日
ついに中国進出! グローバル展開の第1歩目。
Amazon、Kindleデジタル教科書に本格進出~AppleのiBooksと異なり、AndroidやPCでも利用可能 -INTERNET Watch ※2015年1月23日
ついにAmazonもデジタル教科書販売に本格参入。ただし英語圏の話。あれ? そういえば「Google Play Textbooks」はどうなった?
紙の雑誌買えば電子版も無料で 講談社が「codigi」開始 まず女性誌から – ITmedia ニュース ※2015年1月23日
講談社の独自サービス。「空飛ぶ本棚」や「デジ本プラス」のようなアプリ型ではなく、ブラウザでのストリーミング配信のようです。どこのブラウザビューワだろ? 今度試してみよう。
ついにキャズム超え–コミック市場の4分の1は、すでに電子書籍になっていた – CNET Japan ※2015年1月23日
牛丼、ではなく、紅ショウガ丼の話。ではなく、コミック市場の話。「むしろ電子書籍の伸長に引っ張られて、紙の本も売り上げを伸ばしている形跡がある(特に2012年以降)」というのが最大のポイントでしょう。つまり、カニバリズム論はいまのところ杞憂であったと。
comico発の人気ギャグ漫画『ナルどマ』がテレビアニメ化 – ITmedia eBook USER ※2015年1月23日
無料漫画アプリから、ついにテレビアニメ化。無料漫画アプリは「どうやって収益化するのか?」がよく疑問視されるのですが、NHN PlayArtは単行本販売だけではなく、グッズ販売やゲームなど、幅広い展開をしていくようです。