2月6日に池袋サンシャイン文化会館で行われた、第18回「TVとネットの近未来カンファレンス」のレポート第3弾は、インドのスタートアップ企業 Innovatune 代表 Gijo Sivan氏による、「iBeacon」プラットフォームについてです。
第18回「TVとネットの近未来カンファレンス」は、社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)の「page2014」オープンイベントとして開催されました。登壇者は以下のとおりです。
- ジャーナリスト 野々下裕子氏によるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー報告
- ガラポン株式会社 代表取締役 保田歩氏による、全録機「ガラポンTV」について
- インドのスタートアップ企業 Innovatune 代表 Gijo Sivan氏による「iBeacon」について ←この記事はここ
- クラウドファンディング「WESYM」 笹本裕氏
(※直前にTwitter Japanの社長へ就任)
- 株式会社メタキャスト 井上大輔氏(司会)
- データセクション株式会社 橋本大也氏(司会)
そもそも「iBeacon」ってなあに?
「iBeacon」は近距離無線技術「Bluetooth Low Energy(LE)」を利用した、位置特定技術です。Bluetoothはバッテリー消費が早くなるのを嫌ってOFFにしておく人も多いですが、メタキャスト 井上氏によると Bluetooth LE は電力消費が劇的に下がっているのが特徴だそうです。
GPSは屋外で衛星電波を使って大雑把に位置を特定しますが、iBeacon の場合は「ビーコン」と呼ばれる小さいデバイスを使うことで室内でも利用可能で、しかも数十センチから数メートルまでかなり正確に位置を特定できるのが特徴だそうです。
iBeacon が標準搭載された iOS 7 がリリースされて以降、さまざまな活用話が出てくるようになりましたが、Gijo Sivan氏によると実はiOS 6のころから技術的にはサポートしており、iOS 7から「iBeacon」と呼ぶようになったとか。
「Beacon PLUS for Consumers」とは
Gijo Sivan氏の会社は「Beacon PLUS for Consumers」というシステムによって、track(トラッキング)、Search、Control、Utilitiesという4つの機能を提供すべく開発を進めているそうです。
例えば、たくさんのリモコンを、スマートフォン1つにまとめてしまう(赤外線の学習リモコンをBluetoothでやる)とか。
場所に応じたコンテンツ配信を行ったり。
膨大なビーコンのモニタリングやマネージメントをしたり。
とまあ、いろんなソリューションが提供できるそうです。CESにも出展していたそうですが、こういうのがプラットフォームで管理できるのはいいね、という反響だったとか。
決済機能があるので、PayPalが「顔パス支払い」サービスの提供を始めたりしてるみたいです。日本では、これから普及していくのかな?
【参考】
- iPhoneで「顔パス支払い」って便利!? PayPalが目指すコマース像とは? | iPhonePLUS ※2014年4月25日
- ケータイ用語の基礎知識 第660回:iBeaconとは – ケータイ Watch ※2014年5月13日