書評

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【】円城塔さんの「道化師の蝶」を読んだ。

芥川賞受賞記念購入です。 実はこれまで円城塔さんの作品は読んだことがありませんでした。前回の芥川賞で「これはペンです」が候補に挙げられ、村上龍さんのよくわからない指摘によって落とされた、という経緯だけは目にしていました。 【芥川賞選考】村上...
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【書評】堀田純司さんの「人とロボットの秘密」を読んだ。

先日、ロボットが感情を習得するには何が必要なのか?という思考実験を行なっていました。そもそも感情とは何ぞや?というところからいろいろ調べ物をしていたのですが、"情動" という言葉の定義につまづいてGoogle+ で問い掛けをしました。 やり...
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【書評】岡田斗司夫さんと福井健策さんの対談本「なんでコンテンツにカネを払うのさ?」を読んだ。

ニコニ・コモンズの件に限らず、著作権関連のことにはアンテナを広げているのですが、「誰か・なにかをFREE(無料&自由)にする」というコンセプト FREEex を提唱する岡田斗司夫さんが、なかなか挑戦的なタイトルの書籍を出してきました。しかも...
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【書評】アシモフさんの「生命と非生命のあいだ」を読んだ。

東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きてから、なにやら科学的なものに対する風当たりが強くなっているような気がします。 「科学者たちは、『絶対大丈夫、事故なんか起きない』と言ってたじゃないか!」 ……もちろん本当の科学者なら、「絶対大丈夫」...
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【書評】糸井重里さん監修・解説の「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」を読んだ。

少し前のことです。姉から Twitter を始めたという連絡をもらったので、姉の好きなことや性格を考えた上で、糸井重里さんをフォローすることを薦めました。わりとツボだったらしく、ほぼ日刊イトイ新聞も読むようになっていたようです。 ある日「ほ...
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【書評】田中慎弥さんの「共喰い」を読んだ。

芥川賞授賞式の受け答えで一躍脚光を浴びた田中慎弥さん。ボクもニコ生で見ていて大爆笑したんですが、それに乗せられて本を買うのはちょっとなーと躊躇していました。 しかし、毎日新聞に寄稿した「言いたいこと、あの夜のこと」という文章を読んで、口で喋...
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【書評】上田早夕里さんの「華竜の宮」を読んだ

第32回日本SF大賞受賞作。発表直後にAmazonで注文したら在庫切れで、届いたのは2週間後でした。恐らく書店の店頭にも、在庫が無い期間が長かったのではないでしょうか。話題になった瞬間に購入できないというのは、手痛い機会損失だと思いますよ?...
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【書評】アルフレッド・ベスターさんの「虎よ、虎よ!」を読んだ

年末に「最近のライトノベルが酷過ぎる」という釣りで話題になっていて、気になったので読んでみることにしました。 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)posted with amazlet at 12.01.15アルフレッド・ベスタ...
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【書評】大野更紗さんの「困ってるひと」を読んだ

帰省した時に父親から「読むか?」と渡された、ボクが普段あまり読まないジャンルの本です。恐らく父親が自分で買うということも無いと思います。むかし、姉の本棚に「1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 (幻冬舎文庫)」があったのを覚えてい...
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【書評】エドワード・ギボンさんの「【新訳】ローマ帝国衰亡史 上<普及版>」を読んだ

教養としてヨーロッパ史を学び直さないといけないなーと思い、書店で衝動買いしてそのまま積んでました。 カタカナ名称の羅列がどうしても頭に入らなくて、世界史は専攻から外しちゃったんですよね。コンスタンティウスとコンスタンティヌスとコンスタンス(...
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【書評】石黒耀さんの「死都日本」を読んだ

国会の災害対策特別委員会に参考人招致された方が「火山学的な記述についても、非常に正確を期している小説」だと言っていた、という話をTwitter のタイムラインで見かけ、興味を持ちました。2002年に第26回メフィスト賞、2005年に第15回...
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【書評】ジェイムズ・P・ホーガンさんの「巨人たちの星」を読んだ

「星を継ぐもの」・「ガニメデの優しい巨人」に続く、シリーズ第3弾です。前作のラストシーンで、巨人の星へ向けて発せられた信号が、本来なら届くまで数年かかるはずなのに、あっという間に返信まで戻ってきた、という所から今作に続いています。 巨人たち...
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【書評】ジェイムズ・P・ホーガンさんの「ガニメデの優しい巨人」を読んだ

「星を継ぐもの」の続編です。前作の冒頭でちょっとだけ登場し、あとは謎の存在だった「ガニメアン」と人類の邂逅を描いた物語です。 ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)posted with amazlet at 11.12.19ジェイムズ・P...
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【書評】ダンテさんの「神曲(まんがで読破)」を読んだ

こちらも、様々な作品のモチーフになっていることは知っていたけど、ちゃんと読んだことは無かったのでした。さらりと概要だけでも把握しておこうと思い「ファウスト(まんがで読破)」とともに購入しました。 神曲 (まんがで読破)posted with...
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【書評】ゲーテさんの「ファウスト(まんがで読破)」を読んだ

「ファウスト」が様々な作品のモチーフになっていることは知っていたけど、ちゃんと読んだことは無かったのでした。岩波文庫版を読む前に、さらりと概要だけでも把握しておこうと思い「まんがで読破」シリーズを購入しました。 ファウスト (まんがで読破)...
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【書評】「小松左京—日本・未来・文学、そしてSF」を読んだ

11月24日放送のクローズアップ現代で、小松左京さんの追悼特集をやっていたのですが、これがボクのタイムラインでは非常に評判が悪かった。というのは、ボクは Twitter で多くの漫画家や小説家をフォローしているのだけど、放送中に「その後小松...
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【書評】ジェイムズ・P・ホーガンさんの「星を継ぐもの」を読んだ

1977年に出版されたSF。古典と言ってもいいかもしれませんが、今まで読んだことがありませんでした。Google+のストリームで「面白かった!」という意見をチラホラッと見て、興味を持ち購入。 星を継ぐもの (創元SF文庫)posted wi...
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【書評】百田尚樹さんの「永遠の0(ゼロ)」を読んだ

友だちと一緒に書店へ行った時に「最近どんな本読んだ?」と聞いたら薦められた1冊。その場でハードカバーを購入したのですが、随分前に文庫が出ているし、映画化もされているんですね。 永遠の0 (講談社文庫)posted with amazlet ...
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【書評】ニコラス・G・カーさんの「ネット・バカ」を読んだ

脳科学者の養老孟司さんが推薦しているという宣伝文句に釣られて買ったのですが、途中まで読んで投げ出していました。でも、冒頭数章を読んだだけなのに、その後、この本に書かれていることがかなり「当たっている」と感じられる事象を幾度となく目にするよう...
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【書評】深井有さんの「気候変動とエネルギー問題」を読んだ

池田信夫さんがブログで紹介していて、面白そうだったのでポチリ。 地球温暖化現象を、二酸化炭素を原因とする説に疑義を唱え、宇宙線の変動が原因だという説とその裏付け、古代の気象変動をどう調べるかといった話から、ボトリョコックス(本文まま・Bot...
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